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11/1//2013  ○Web吉備悠久

道祖渓 井原市

■ 2004年(平成16年)11月22日(日曜日)山陽新聞掲載の吉備悠久は、井原市の道祖渓を訪ねる企画でした。
 
彩流
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 吉備高原都市を出発したら、まずは国道429号線を使って総社まで、国道180号線に出たら西に向かい、清音、高梁川を渡ってからはひたすら国道486号線を西に進みます。途中、真備、矢掛、井原鉄道と並走する形で走り井原へと入りました。井原の街に入ったら、北へ北へ、山に向かいます。

 岡山生まれといっても全く知らない場所でした。紀田先生に次の取材は「道祖渓」と提案されて初めて知った場所だったのです。

 ほぼ10年前の記憶、再び紹介しようと地図を見ているといろいろと思い出してきました。景勝地のはずなのに、車を停めて、さてこの辺りだけれどと探してみてもあるはずの遊歩道の入り口が見つけられなかったのです。遊歩道に入ってからも当時すでに訪れる人も少なくなっていたのでしょう、誰一人として滝までの谷沿いの道、出会うことがありませんでした。
 確かに俗化とは無縁、聞こえるのは水の音、風のざわめき、深き自然の懐へ入っていく感覚。かつては禅僧の修行の場だったと言われると、さもありなんという感想が自然と湧いてきました。

 いくつかの滝を見ました。傍らの木が大きく枝を伸ばし、なかば滝を覆い隠すように広がっています。最後の龍門の滝、時折落ちる葉が白い水流に見え隠れ、鮮やかなコントラストとなって流れて行きます。
 

 
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 遊歩道の入り口から反対方向へ、近くにある永祥寺を訪ねました。

 永祥寺は、那須与一の菩提寺だとか、境内の一角にある朱色の鳥居。扇の的を射るときに破り捨てた片袖を奉納したとされる袖神神社だそうです。

 
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 山を降り、井原市の中心部、田中美術館へ立ち寄りました。ちょうど広島県福山市出身の日本画家塩出英雄さんの没後三年、遺作展が行われていました。

 田中美術館の前、庭園にある楷の木の紅葉。

 

※ここで紹介している画像は、作家・紀田順一郎さんとの共著『吉備悠久』(山陽新聞社刊、2006)に収録されたものです。

 紀田順一郎さんがwebで発信されている吉備悠久、今回の「道祖渓(岡山県井原市)」は、以下URLリンクからどうぞ。(紀田順一郎さんのwebサイト該当記事へ直リンクをしています。)。ぜひご覧ください。
http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2013/110201/index.html