詩心、ジャパニーズ・ヴィーナス、化石、吉岡康弘他
笠岡市立竹喬美術館で9月28日まで開かれていた「日本の風景に詩心を求めて」展、会期も終盤になってやっと訪問することが出来ました。 美術館など、美術に関係する場所で掲示されていたこの展覧会のポスター、メインとなっていた平井楳仙の「驟雨来る」の中央、大きな樹木。この樹に惹かれたのです。ほぼ同じ大きさで並べてみせる対峙させるような展示も興味深く感じました。
10月4日(土)明日から竹喬美術館では新しい企画展が始まります。「艶美の競演」−東西の美しき女性 木原文庫よりー鏑木清方、島成園、上村松園・・・女性表現を見せる57点、加えて横山大観、竹内栖鳳、富田渓仙、橋本関雪、榊原紫峰、土田麦僊等による歴史画、風景画、花鳥画が24点並ぶのだそうです。木原眞人氏の収集されたそれぞれ、作家の表現のみならず、コレクターの「眼」も感じる事ができる展覧会と思われます。
井原の華鴒大塚美術館では、10月5日(日)まで、「秋めく」と題したコレクション展が行われています。安田靫彦、前田青邨、小野竹喬、加山又造に奥村土牛、近いところでは高山辰雄さん、季節にちなんだ画題、画趣を集めた展示です。
10月11日からは、新しい展示、企画展華鴒大塚美術館開館20周年記念特別展「椿絵名品展」が始まります。尾形光琳、村上華岳、横山大観、川合玉堂、福田平八郎、山口蓬春・・・リーフレット表紙の奥村土牛さん「椿」という花をそれぞれの作家がどのように見たのか、そして表現したのか。一度に見比べられる展覧会!。楽しみです。
10月19日(日)まで、井原の田中美術館では、ジャパニーズ・ヴィーナスと題して、「彫刻家 藤井浩祐の世界」展が開かれています。大きなものから小さなモノまで、多様な作品が並びます。ただ単に対象を写すだけではなく、理想としての姿を手の感触、粘土の手応えを感じながら具現化した様子。
313号線を東へ東へ、成羽川が進行方向左手に見え、旧成羽町の町並みに入ると、印象的な安藤忠雄建築が右手に見え・・・・・・・るはずでしたが、私が訪れた時は外壁には大きな足場が組まれ、シートに覆われた姿でした。大規模なリフレッシュ工事の真っ最中!
10月11日(土)からは、「児島虎次郎と呉昌碩展」 が始まります。高梁市発足10周年、高梁市成羽美術館新築開館20周年記念展となるのだそうです。虎次郎の試みた顔彩、日本画表現、また東洋文化の源流を求めて訪れた中国での交流。呉昌碩の作品を求め、そして篆刻の依頼。交わる地点、探し求めた文化の姿、楽しみな展覧会です。
11月8日(土)午後2時から3時15分の予定で、高梁総合文化会館で梁市発足10周年、高梁市成羽美術館新築開館20周年記念として、この成羽美術館を設計した安藤忠雄氏の講演会が開かれるそうです。公演の前後にはサイン会も予定されているとか・・・。成羽美術館は高梁駅からちょっと距離がありますが、高梁総合文化会館は、駅からも近いです。こちらなら、アクセスは電車のみという方も参加可能かも。 問い合わせは、高梁市成羽美術館だそうです。
国道313号線を使って吉備高原まで 美術館めぐりはひとまず置いておいて、倉敷市立美術館では、10月19日(日)まで 「吉岡康弘の眼 日本戦後美術の一断面」が行われています。こんな写真家、時代を共にした方が岡山出身者にいたのか・・・写し取られた数々のイベント、人。舞踏、現代音楽、映画、パフォーマンス・・・映画スチル写真に見る俳優の若かりし頃の姿。デビュー間もない後の大指揮者。数々の写真が懐かしい時を蘇らせます。時代の証言。館蔵品を使った洋画名作選、「美のとびら」と、題した襖絵と屏風も同時開催です。
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