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9/17//2017  材料技法

日本画山脈展アウトリーチ 下蒲刈中学校

■ 岡山県新見市の新見美術館を皮切りに始まった「日本画山脈」展は、佐賀県唐津の唐津近代図書館での会期を終え、現在は広島県呉市下蒲刈にある蘭島閣美術館で展示中です。同じ展覧会であっても会場によって展示される内容は微妙に変わり、それぞれの展示館ならではの空気を醸し出しています。展覧会付帯事業の一つとして一昨日は蘭島閣美術館のアウトリーチ、下蒲刈中学校で生徒さん全員を対象としたワークショップを行ってきました。
 
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広島県呉市下蒲刈島にある蘭島閣美術館。橋を渡って到着です。海峡に面した立派な建物、台湾檜を贅沢に使った建築だそうです。

展示を拝見。和風建築、欄間や階段に施された和の装飾、印象深いものでした。照明もスポット光を活かしたものとなっており、またこれも落ち着いて絵を見る空間を作るのに効果的なように思いました。

 
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蘭島閣美術館オリジナル、館の関係者に筆づくりに関わる方がおられ、筆原料のメインである「毛」の展示がありました。

こうしたものを、繊細により分け、加工し、組み合わせ、筆として整形するのです。

 
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展覧会図録に収録されている特徴的な作家の制作技法紹介。

館内では動画像での紹介もありました。

 
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下蒲刈中学校全校生徒参加のワークショップの様子です。先生方の中にも参加される方がおられ、これまで私が対応した中でも最高の参加人数となりました。

学校ならではの開催、制服姿、きちんとした授業態度が印象的でした。

 
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授業は、素材と表現の関係を実際に体験、知ってもらうこと。伊藤若冲の筋目描きを題材に、筆という道具がどんな目的で工夫され作られてきたのか、またその使い方のポイントは何処かを具体的に紹介、体験してもらいました。体験を通して、この国の文化の良いところの発見、実感に繋がっていれば嬉しいです。

受け入れてくださった中学校の校長先生他関係者の皆様、また準備等美術館スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

素材を発見し選ぶことの大切さや、また使う道具に対して興味をもつことのおもしろさに気づき、またそれらを通して実感をもって自国文化について考える機会となればと思います。

今回のそれぞれの発見と工夫が楽しく、そして記憶に残る体験となっていたとしたら幸いです。
 

 
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幾つかの島が橋でつながっています。瀬戸内海の姿。

 
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強い風、台風の接近。