阪神間から伝えたい 人・まち・文化
阪神文化交遊会は、文字通り、大阪、神戸を中心とした地域に暮らす文化に興味のある仲間が集い平成17年に発足したのだそうです。平成17年3月に第1回の例会を能笛の体験でスタート(初回30名の参加)され、それから平成29年9月開催の第76回までの例会から広く知って欲しいという内容をまとめられたとのことです。すでに平成25年に「阪神間からの贈りものー人と文化の徒然抄」を出版されており、今回はその後をまとめた第二弾となるものです。現在、会員数は100名を越えて、会員からの寄稿も掲載されています。私も会場である神戸の「ホテル竹園」に講師として呼んでいただき、平成27年に「光琳に倣う」という演題で講演をさせていただきました。2011年の秋に不思議なご縁から NHKの番組で尾形光琳作 国宝の紅白梅図屏風の制作手法の謎解きに参加し、実際に同じ大きさで描く機会をいただきました。普通ならありえない本物を間近で見る体験や、特別に制作された銀箔の使用など得難い体験となりました。実際の作業、体験のはなし、そしてこの試みに参加して私が気づいたこと、また日本美術の素晴らしいと思う点などをお話しさせていただきました。近隣の美術館の学芸員の方、有名なコレクター、このエリアならではの方々を前にしての講演でしたが、はたしてどのような感想をいただけたでしょう。今回本として掲載していただくにあたり文章化し、言葉を補ったりもしました。さて参加されなかった方々が手に取られ、目に触れた時にどんな感想をいただくことになるのやら。本当に光栄な機会をいただき、感謝するばかりです。講師執筆者12名、多くの方がご存知の経済界、研究者の方のお名前もあります。角界、古典芸能に関係する方もおられ、知的で幅の広い会の活動がここからも見えてくるようです。加えて既に紹介したように会員メンバーからの寄稿もあります。文字通り<阪神間から伝えたいこと>なのです。阪神文化交遊会会長の廣岡 倭さんとは、これまた古いご縁です。大阪阪急古書のまちにある「リーチアート」の会長さんです。出版 神戸新聞総合出版センターからです。定価1600円+税 2017年12月7日初版 ご紹介まで
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