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2/18//2018  材料技法

名古屋城本丸御殿

■ 先日、名古屋を訪れたおり、知人から是非見ておいたほうがよいと勧められて、本当に久々に名古屋城を訪れました。目的は名古屋城本丸御殿を拝観することです。
 
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名古屋城を訪れるのは、記憶が定かではないくらい本当に何十年ぶりのことです。いろいろな地域を訪れたおり、積極的に美術館、博物館へは行こうとするのですが、お城というのは観光というイメージでなかなか足が向かなかったというのが正直なところです。

 
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お城自体を楽しんで見る、もちろん城内の歴史的展示物にも魅力的なものがあるのは知っているのですが、なかなかそれを自分に引き寄せてとなると難しいのが事実でした。目的として城内の襖絵を見るとかがあれば別ですが・・・・

 
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「匠の技と優れた美術工芸が調和した城郭御殿の最高傑作」と、いただいた冊子に書かれていました。復元目的に、「本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同様の文化的価値を有し、かつ市民の財産として活用できるように復元」とあり、復元手法として「原則として、旧来の材料、工法による旧状再現」としています。

 
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建築物として、またその内装調度まで旧状を再現しようというのは凄い試みです。材木等、特別な材料確保のことも有るでしょうし、また職人の技のこと、制作環境整備といったこともあるように思います。

 
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木材の確保だけでも相当の苦労と経費がかかっているとか。

書院、作り付けられる絵画、襖絵等も本物にこだわった材料、制作が見て取れます。

 
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建物の細部(金具・欄間などの細工)まで資料調査に基づき制作が行われている様子が資料にあり、今に生きる方々の取り組みの様子が紹介されています。

障壁画の復元模写の様子も冊子には紹介されており、若い方々が仕事としてそれを行う機会を得ていることも素晴らしいことと思いました。

インバウンドという言葉を聞きます。伝統を守ろうという言葉も聞きます。また自分が住みたい地域に仕事を持ち暮らすということも。世界に向けて魅力的な存在を作ること、人と経済、それがその土地、地域に結びついて上手く連携して継続可能に実現出来たら本当に素晴らしいことです。

本当の金箔の色、群青や緑青と言った絵具の美しさ、「日本画」の定義についての話はひとまず置いておいて、今日の日本らしい文化表現の一つの姿と思います。また関わる方々への技術継承という意味でもこの規模で出来る素晴らしさを感じました。

現在第二期部分の公開のようです。名古屋に行かれたら、もう行ったことがあるからと思わずに、訪れてみることをおすすめします。実際、名古屋城内も楽しめました^^:。ご紹介まで。