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10/14//2018  材料技法

「国展の細密描写に挑む」ワークショップ

■ 笠岡市立竹喬美術館で開催中の<国画創作協会の全貌展 創立100周年記念>付帯の実技講座が本日開催されました。丸岡 比呂史さんの描かれた<「母と子」1920年>の手の部分を模写して描くことを通じて当時の描き方を体験しました。

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特筆されることは、鉛筆が有効に使われていることです。
何故、鉛筆を使ったかについての私の推測、想像も含めて模写を試みました。
ただし、約2時間という限られた時間内では当然まったく同じ描き方とはなりません。短時間体験向け、アレンジしたものになりました。

 
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予め準備した骨描きのためのトレーシングペーパー。転写、骨描き、スミ入れを行っているところです。
簡単な制作マニュアルも作りました。

 
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黄土の具、地塗りを行い、その上に鉛筆での「量を表すトーン」をつけているところです。

 
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鉛筆をフィキサチーフで定着させ、その上に胡粉で下塗りを行いました。その上から顔彩を使って描写を加えています。

 
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短時間とはいえ、プロセス、制作の流れは理解してもらえたのではないかと思います。
残念ながら、乾燥時間がどうしても足りません。

 
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時間さえかければこのようになります。

制作サンプル。

 

はたして大正期の細密描写についての体験、なにかしら得るもの、参考になることがあったとしたら嬉しいです。お疲れ様でした。