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8/5//2019  材料技法

越前和紙 再訪問

■ 大学生の頃、岩野製紙所を訪ねました。一般化した大作用の和紙、日常の制作に使っていた雲肌麻紙の産地、製法見学でした。あれから40年、福井県高等学校文化連盟美術部会の皆さんの案内で再び尋ねる機会をいただきました。
 
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越前和紙の里 紙の文化博物館

「和紙を知り、学ぶ」、まず案内された<紙の文化博物館>。40年前もあったとのことですが、記憶がありません。

越前で作られる和紙のサンプルが多数展示されていました。書籍等資料もありました。ただし、和紙の違いを見分けるというのは一般には大変むずかしいのか・・・変わった紙、わかりやすい紙の展示がメインと私は感じました。
 

 
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ただし・・・・
惹きつけられたエントランス。植栽に和紙原料となる植物が植えられていたのです。

こういった植栽を見ることはよそにもあるのですが、ここでは、珍しい雁皮が植えられていることに注目したのです。
一般に雁皮は栽培できない、自生のみと聞いているからです。

 
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葉っぱの大きさ、枝分かれの様子などしっかりと見ることができました。

写真だけではスケール感ほか自分で探せるほどにはわからないのが実情です。良い機会となりました。

 
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エントランスの植栽で和紙の原料となる植物を実物で確認できます。

 
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岩野製紙所 昔々来たときの記憶が蘇りました。たしかにこの景色を見たことがある気がします。(ただし、道路他はきれいに忘れていました。)

あと、同行の先生が途中「神郷」なんて言葉を橋の欄干に見つけてくれて、そういえばそんな名前の和紙があったことを思い出しました。

 
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入口横にあった蔵の基礎部分に積まれた緑色の石。

ノミの後が見えます。笏谷石(しゃくだにいし)というのだそうです。



 
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出荷を待つ、7・9尺の雲肌麻紙。
久々に見ることができました。

大きな工場、そんなに大きく見えない(家で見たときの大きさ、印象に比べ)ことが不思議です。

 
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乾燥させている様子

 
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ネリを準備している様子。
原材料のトロロアオイの根からいくつかの工程を経て手前のバケツに。
たくさん作っていますが・・・・
なんとこれで一日分の量だとか。全国の大作制作用の和紙を支える一大産地であることをいまさらながら実感しました。

トロロアオイ栽培を産地がやめるニュースをつい先日見た気がします。大規模であるからこそやはり影響あるとのこと。

 
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工場内風景
大きな船

 
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高知や徳島の取り組み、そして岡山の和紙づくり、産地をいくつか廻った後だからこそ、この規模の大きさにあらためて驚きました。

昔、訪れた折には思わなかったことなど、多くのことを得られた今回でした。

 
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お話を聞かせていただいた社長と一緒に。

私自身、大作用の和紙として雲肌麻紙使用をしなくなってずいぶんな時間が過ぎ、なんとなく後ろめたい思いとともに訪問したのですが、社長と話していくうち、結局その他の選択として使用している和紙もこちらの製品であることがわかり・・・・・。

越前和紙の懐の大きさ、規模をあらためて感じました。

 
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案内くださった福井県高等学校文化連盟美術部会の先生と。
写っていない・・・伊藤先生がシャッターを押してくださいました。

本当に素晴らしい機会をいただきました。
ありがとうございました。

 
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右側が伊藤先生

 
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山裾にある工場。
このロケーションは40年前そのまま。

水の良さもありますね。

 
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岩野製紙所のあとに案内していただいた

紙祖神 岡太神社 大瀧神社
そういえば・・・・大瀧紙という名前も聞いたことがありました。
素晴らしい建物。佇まいでした。(画像ブログにて紹介予定)