胡粉を使って花紋を描こう! ワークショップ
新見美術館で < 培広庵コレクション 華麗なる美人画展 巨匠たちの美人図鑑 > が開催されています。2019年9月21日(土)〜11月17日(日)開館時間9時30分〜17時入館は16時30分まで月曜日休館 但し10月14日(月)、11月4日(月)は開館今回、美術館の学芸員さんからいただいたお題は、胡粉を使ったワークショップを行なって欲しいでした。さて、どうしたものかと考えるうち、昔の美人画の絵肌、筆跡、刷毛跡を感じさせないそれを実現させるのに必要な技術、絵の具の扱い、基本に注目することにしたのです。 午前中のトークで、それぞれの絵にみられる技術的要素、材料の解説をしました。午後のワークショップはそれを受けての実体験がテーマです。 画面近くに近づくことで見えてくる、髪の生え際の面相の線の細さ、表現力。筆跡、刷毛跡を感じさせない絵肌、泥絵具仕立ての妙。季節の表現、教養も求められる絵の見立て。画面近くに寄る事が出来、細部もみられる展示が嬉しいです。
使われている絵の具のこと、塗り方の解説です。技術的見どころにも触れました。学芸員のかたの解説との一番の違いは、このあたりになると思われます。
軸装、もしくは絵巻物を成立させるために必要なことはなにか?絵の具を割ったり落としたりせずそれらを巻けるということは、柔軟性があるから。この彩色における柔軟性の確保に必要な和膠の話。富士フィルムの話。
事前に準備した別上本藍に胡粉を混ぜて作った色紙下塗り。遠く神戸、愛媛県からの参加もありました。感謝!!まずは胡粉作りの勘所、大切な点とその理由の話から。
取材の方がおられたり、唐津からの学芸員さんが見学されたり。参加者、集中の様子です。
家紋、花紋、仕上がり近い様子です。すでに出来上がった方は、続いて絵葉書に桔梗を描いています。
参加の皆様お疲れ様でした。楽しんでいただけたとしたら幸いです。追伸:ちなみに色紙の下地塗り、別上本藍+胡粉は、円城寺阿弥陀堂天井画の円窓に使ったあまりです。なかなか良い色となりました。
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