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10/11//2019  材料技法

美作三湯芸術温度

■ 2019年10月5日(土)ー2020年1月13日(月)岡山県北の温泉地、美作三湯を舞台に開かれている「美作三湯芸術温度」。湯原、奥津、湯郷それぞれに点在する宿泊施設に県内外のアーティストが作品を展示する回遊型アートイベントです。
今回、私も湯郷温泉「季譜の里」さんに作品を展示させてもらっています。
 
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瀬戸内海を舞台に開かれている「瀬戸内国際芸術祭」、そして岡山市街地で開かれている「岡山芸術交流」大勢の方々が世界各地、日本国内からも訪れるこの機会、県北にもその人の流れが向かえば。

これから秋、そして冬。紅葉に雪、温泉地の風情、もちろん効能ある温泉につかることもまさしくの季節です。

総勢20数名、湯原、奥津、湯郷の各宿泊施設、旅館にホテルそれぞれに作品を飾っています。

 
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湯郷温泉にある「季譜の里」さんです。

 
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風情あるエントランスが迎えてくれます。

 
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入ってすぐの正面には「龍門鯉魚図」絹に描いています。使用しているのは墨にわずかの胡粉です。入れられた花、葉とのコラボも見どころの一つ。

 
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続く受付横には「緋鯉図屏風」純金の輝きに緋色の鯉です。
正面の緑との取り合わせを考えました。

 
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緋鯉図屏風に対面する柱には「流水紅白梅」、流水のみだったものに今回紅白梅を描き入れて飾りました。

奥のガラス作品展示、築山とのコントラスト。雪の季節にはたしてどのように見えるのか、楽しみです。

 
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その左隣の柱には「鯉魚図」、龍門鯉魚図と同じく、龍に変身しようとしている鯉がモチーフとなっています。水しぶきは江戸のイメージ。喫茶コーナー、奥の壁にかかるのは「水の記憶」シリーズ墨の作品です。

 
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流水紅白梅のかかる柱、その裏側には「水の記憶」シリーズ群青による水玉がかかっています。その柱越しに見える「緋鯉図屏風」

 
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墨による「水の記憶」シリーズ、喫茶コーナーの壁とのマッチはいかがでしょうか?。

 
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エントランスの様子です。緑のしつらえと「緋鯉図屏風」

 
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10月25日あたりには、上記に追加して天井画を使った屏風が一双として追加展示予定です。
製作中の天井画、吉備中央町 本宮山円成寺阿弥陀堂格天井を飾る予定の天井画、杉板に描かれています。ヒノキで格天井を模した屏風としました。

画像は倉敷屏風祭での展示予定の様子です。屏風祭終了後、もう1隻加えて1双として「季譜の里」運びます。

 
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もちろん湯郷温泉には他のアーティストの作品、温泉施設があります。展覧会マップ、イベントパスポート、お得な「美めぐりパスポート」日帰り入浴美肌の湯一箇所、岡山ピーチサイダー1本、ご当地食材を使ったプチスイーツ一つがセットになった美めぐりパスポートが湯郷温泉観光案内所で湯郷地域版は1250円で発売しています。

オトクな情報は観光案内所で!!

 
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10月24日「花卉草木 格天井屏風」を追加展示しました。横幅は4m以上あります。一つの円窓の直径は41cmです。円窓の数は24枚。完成時には144枚になる予定です。
製作中の吉備中央町 本宮山円成寺 阿弥陀堂天井画の一部を用いて格天井型の屏風として作りました。