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5/3//2020  材料技法

鏡の松制作 その11

■ 描き込み その1
 
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染料系の絵の具で、説明的な要素を加えます。ガンボージ(藤黄)+棒藍=草の汁 透明感のある緑で白緑で塗った松葉の塊に表情をつけます。

片暈しを行います。単調にならないように注意します。

 
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塗ったばかりは画面が湿っており、暗く感じます。絵の具を塗ったときと乾いた時の色が異なる事が日本画を難しく感じさせる要素かもしれません。
しかし、目的が写真的な描写ではなく、例えば「松」をどのように理解したか?を描くとしたら・・・。このプロセス自体もある種の理解の表現となるように思います。
コンピューターグラフィック制作(3DCG、現在ならカトゥーンフィルターもありますから見かけ2Dもありますね)も、ある意味で似た作業を行っているように思うのは私だけでしょうか。
 

 
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描き進める内に、松全体の動き、左右のバランスが気になりはじめました。

右に出ている枝の太さが原因では?と、目星をつけ、下図と実物のスケールの違いを詳細に比較していくと、案の定、下図で1mmの違い、結果実物では1cm強の違いを発見しました。
修正を行い、左右反転して(長時間に渡る制作では目が慣れてしまっているため、客観性を得るための試み)バランスを確認しました。こういったチェック方法には、この他、絵を鏡に映して確認する方法などあります。

気になっていたことをクリアできました。また松全体の動きの強調を行うため、松葉の塊の面積を部分的にほんの少し大きくして微調整しました。
 

 
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「草の汁」による描写を続けます。一度に極端に濃度、また明度を下げた絵の具を塗るのではなく、染料系特有の透明感を生かして、白緑の発色を極力残します。