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11/29//2020  材料技法

屏風制作

■ 本年度、恒例の倉敷屏風祭は開催されませんでした。例年、岡山県表具内装協会員の皆さんに指導を受け、助けていただいての屏風制作。出来上がった屏風にただ描くのではなく、描く本人が屏風自体も制作は、刷毛や糊、和紙の扱いなども含め、伝統を肌で感じる貴重な体験となります。

コロナ禍、自分たちだけで屏風作りを行っています。
その様子をすこしだけ記録まで。
 
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この二年間、表具師さんに教えていただいた作業を、メモ・マニュアルとしてまとめています。それを使っての作業ですが、自分たちだけ(側に表具師さんがいない)でとなると、不安、記憶の定かでないところが出てきます。それらについてメンバーみんなで「なんのための作業か?を考察し解決する」これも重要な体験です。
※もちろん表具師さんに電話でSOS、質問することもあります^^;今回も助けてもらいました。。
 
 

 
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和紙の扱い、刷毛の扱い少し様になってきました。

 
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丁番も作り、下地仕事がほぼ終わった屏風たちです。
この他にも製作中。さながら屏風工房です^^;。

 
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絹本裏打ち、なんとこの絵は裏箔も行っています。

この大きさの裏打ちを学生と一緒に。これだけメンバーがいるからできることもあります。

 
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裏に貼る用紙に「うけ張り」を行い、屏風の裏を貼っています。

※12月19日から来年1月にかけて、制作したこの屏風たちの一部は、愛媛県大三島の大三島美術館で展示予定です。また来年1月には付帯する展覧会のワークショップを学生と一緒に行う予定です。