「日本の画/岡山の画」ワークショップ
浦上玉堂の描いた「平遠奇峯図」を真似て描いてみる企画です。柔らかい筆を使い、紙の表面を感じながら描きました。「倣う」ことで水墨画を知るワークショップです。墨について、水の使い方、筆の動かし方。水墨画の描き方。参加者の集中力、素晴らしい時間となりました。
指導補助には倉敷芸術科学大学の学生(日本画ゼミ生)があたりました。画像は前日に大学で行った指導研修。実際に行うことでの発見があります。またワークショップでは、岡山大学のグローバルディスカバリー専攻の学生さんも飛び入り参加しました。
臨画で行う模写。玉堂が何を描いているかを想像しながら、筆の動かし方、墨色を工夫して描きます。画像は墨の使い方、筆の使い方の指導の様子から。
くん炭と膠で作る岡山の墨づくりも行いました。描いた模写に「辛丑倣玉堂筆意○○」とサインも描き入れました。最後は表具!、裏打ちキットをお土産に参加者の方々は帰られました。楽しい時間になっていれば幸いです。お疲れさまでした。お土産セットにあった作業マニュアル!役にたっていれば嬉しいです。
特別展「雪舟と玉堂-ふたりの里帰り」展!。2月10日から3月14日まで、雪舟作、国宝の「山水長巻」全16メートルが全部一度に見えます。引きもあり、画面の色をこんなに感じたのは初めてです。(岡山での公開47年ぶりとか・・・)「慧可断臂図」、「秋冬山水図」、「倣夏珪山水図」。浦上玉堂の国宝、「東雲篩雪図」などに加えて重文もたくさんです。水墨作品、こんな贅沢な展示。加えて屏風作品も立派です。東京でもしこの展覧会が行われたら・・・・きっと人の頭しか見えない?ぐらいいっぱいの人に埋め尽くされるのでは?の展覧会企画。確かに今日はコロナ禍ということもあってか、じっくりしっかり見ることができました。しかし、一日では足りない・・・・感じです。大おすすめの展覧会です。 本物を見るチャンス。今日のワークショップ参加者は、はたしてこの水墨画をどんなふうに見たことでしょう?。きっと体の感覚を伴った記憶になったのではないかと思うのです。
RSKさんのご厚意で、お昼のほんの僅かな時間でしたが、スタッフはtenjin9能楽堂見学も出来ました。檜の香り、天然緑青、群青の色、大きさ。こちらも喜んでもらえたとしたら嬉しい限りです。
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美術館では特別展「雪舟と玉堂-ふたりの里帰り」と題した大展覧会!中。です。国宝7点!凄い展覧会!!です。