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 こどもの成長、発達にとって親子関係は特に重要である。しかし、親と子の関係は常に一定ではなく、子どもの身体的、精神的発達にともなって変わっていくものである。その意味では、親も子どもの成長、発達に遅れをとらぬように生き抜いていかなくてはならない。幼児の教育、しつけの面についていえば、この点がきわめて肝要な事柄といえる。子どもの人格形成その他に及ぼす親子関係の諸相についての知識と理解が必要とノなJてくる。子どもの誕生は、同時に両親の不安と心配事の出発点でもある。成長につれて、子どもたちに訪れるさまぎまな困難、障害についても確かな理解が必要となってくる。

 自分の子どもが見えていない、いや見えなくなっている母親が増えている。成長発達の平均値を気にするあまり不安がり、悩む母親も増えている。その結果、保育園に持ち込まれることもしばしばである。何が正常で異常なのか、判断の難しいことではあるが、誤って子どもを問題視してしまう例もある。問題がこじれて、いっそう重い症状を背負い込むこともあるようだ。それぞれの子どものおかれている位置、存在を多面的角度から、アプローチをより試みていく姿勢が今日ほど大切なときはなかろう。
 
 したがって本講座は、本園児の保護者及び本講座の趣旨に賛同される諸氏に対し、子どものいろいろな問題や症状について、まず正しい知識をもってもらい、それにもっとも適切な対処の方法を見につけてもらう機会を提供するために企画したものである。そのためには、ある一つの事例を、ことさらに異常であるとか、病的であるとか受けとめるのではなく、発達途上にある子どもの一つの姿として、問題のもつ意味を、ともに考え、理解しあっていける共通の場でありたいと願っている。

 同じ悩みや共通の話題をもつもの同士のテーブル台となるよう十分な配慮を試みていきたい。そして、地域に根ざした、地域に信頼される保育園として、よりいっそうの保育内容の向上に資することのできる講座として継続発展させていきたいと思っている。
 
 
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