1/24//2008 展覧会案内・感想  
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竹喬美術館・開館25周年記念展

岡山県笠岡市の笠岡市立竹喬美術館で「詩心 竹喬 -竹喬美術館珠玉の数々から」という展覧会が開かれています。
 会期:平成19年10月13日(土)〜平成20年2月3日(日)

会期も残り少なくなりました。昨年暮れに一度訪れ、そして昨日、知り合いを案内がてら2度目の訪問をしてきました。岡山県人で、ましてや日本画好きなら知らぬ人はいない竹喬さんです。厳しい世の中、美術館の運営は何処も苦しいと聞いていますが、そんな中、笠岡市の運営によるこの竹喬美術館は、竹喬のみならず、積極的な研究、紹介活動をその周辺の画家達にまで広げ、継続的に行っている美術館です。


2006年行われた「生誕110年記念 凝視の眼 徳岡神泉展」も印象深い展覧会でした。

2007年法隆寺金堂壁画-コロタイプ版複製を中心として-」
2007/012701/index.html

2007年都路華香展
2006/120201/index.html
 
私自身が『日本画』と言うことばと向き合いはじめた当初、具体的な手がかりとした大正期の画家達の作品。当時東京に住んでおり、ともすると情報、見る機会も多い関東の流れを中心にして考えてしまいそうになる中、それだけでは無いありかたといったものを強烈に意識させてくれた展覧会がこの竹喬美術館で行われた京都である時期活発な活動を見せた「国画創作協会」を検証する開館当時の一連の企画展でした。
 
 

竹喬美術館エントランス
■ 竹喬美術館エントランス
 

■ 今回はタイトルにあるとおり、竹喬作品のみによる展覧会です。これまで館自体が集めた作品、もしくは所蔵者の方から寄託を受けている作品によるものなのですが、多くの代表作が集められ、下図等の資料もあって見所の多い展覧会となっています。

現物に触れることで得られる体験。はたしてこの使われている色はなんと呼べばよいのか?使われている絵の具そのものは日本画の材料として代表的な種類のものばかりですが、描かれた結果をみるかぎり、竹喬ならではの豊かな何かを感じさせてくれるように思います。
平明な表現。上質な何かを自然な形で身近に感じることが出来る展覧会のように思いました。

※展覧会チラシ表裏。クリックすると大きく表示できます。


 


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