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8/2//2015  材料技法

円山・四条派動物画の系譜

■ 今年3月の笠岡市立竹喬美術館の企画展「竹内栖鳳の系譜」で展示された西村五雲作「遅日」。動物画の名手と呼ばれた竹内栖鳳、その弟子である西村五雲による動物画、猫の絵です。小品ながら、京都画壇の代表的な材料の扱い、描法を観ることが出来ます。同じ栖鳳門であった竹喬さん、ご子息の春男さんの展覧会に合わせて、岡山と姫路、日本画を描いている方々とご一緒しての拝見会を開くことが出来ました。
 
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現地集合ということで当初何人集まるか?と、危惧された拝見会でしたが、蓋を開けてみてビックリの60名弱、大勢の方々が参加くださいました。

学芸員の方から「画学生 小野春男と父竹喬」展示についての解説を会場で拝聴している様子です。

 
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「遅日」拝見の様子です。

参加者多数のため、視聴覚室入れ替え制、何回かグループに別れての鑑賞となりました。

絵の表面を直に拝見できる貴重な機会をいただくにあたって、鑑賞のための準備、てびきを学んでの集まりです。

 
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日本画の基本的なプロセス、材料の使い方を知ること。また実際に同じ材料で、同じように描こうと試みること。「倣う」という学びを実際に行うことで、鑑賞もより深くなります。

貴重な機会を与えていただいた所蔵家の方に感謝。また何時もながら笠岡市立竹喬美術館のご配慮に感謝です。
多くの方々に支えられての日本画の学習、新しい課題のスタートです。

 

※参考 酒井抱一筆「犬画賛」・模写体験 2/28//2015  材料技法
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2015/022801/index.html

※小野竹喬 日本画の技法と素材 2/7//2011  材料技法
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2011/020701/index.html

※児玉希望作「一鷺栄華」模写研究会 6/22//2014  材料技法
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2014/062201/index.html