スタッフ日記・見ごろの生き物

2014年度

過去の日記
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3月

2015/3/26 「ガマ合戦 〜ヒキガエルの産卵〜」



昨日までの寒さも和らぎ、今日はとても良いお天気。こんな日は、早春に数日のみ見られるガマ合戦日和。わくわくしながら森の水たまりへ急ぐと、ちょうど合戦の真っ最中!ヒキガエルたちは、普段は森の中で暮らしていますが、この時期になると、水たまりへ集合し、産卵をします。ちなみに写真中の赤っぽい色の個体がメス。今日はメス1匹に対し、オスが7匹。ついつい笑ってしまうような、のんびりとしたオス同士の合戦が繰り広げられていました。

写真上:ヒキガエルキック。写真下:エルボーが決まった瞬間と貫録のある表情のメス。

ちなみに、普段は硬派で鳴かないヒキガエルですが、この時ばかりはよく鳴いています。動画をFacebookにアップしたので、鳴き声を聞いてみたい方はこちらからどうぞ!

2015/3/16 「雪どけ」



津黒もだいぶ雪がとけ、地表が見えてきました。森の中の散策道は、まだ残雪がかなり残っており(写真上)、長靴が必須、ところによってはスノーシューが必要ですが、鳥たちは繁殖シーズン突入で忙しそう。今日は、シジュウカラ、ヤマガラ(写真下)、ホオジロ、ミソサザイなどがさえずっています。ウグイスの下手な歌の練習はまだ聞いていませんし、トンボ池で一番乗りで卵を産む、ヤマアカガエルのキャララ・・という声もまだこれからですが、きっともうじき。ささゆり館も15日より冬眠から目覚め、オープンしています。釣り、つかみ取り、BBQは要予約で4月スタートです。また、今年の行事予定の掲載されたパンフレットは、こちらからダウンロードしていただくことができます。


2月

2015/ 2/ 23 「シジュウカラ 恋の季節の始まり?」

2月22日に急に温かくなり、雨が降ってから一気に雪が融け、急に春のような風景になりました。鳥たちも急に繁殖モードの鳴き方に変わりました。今日は、シジュウカラのカップルが仲良く枝から枝へと飛び回っていました。左のお腹のラインが濃いほうがオス。下から見ると違いがよくわかります。このまま春になるのでしょうか?それとも、もう一度ぐらい、どかっと雪が降るのでしょうか・・・?

2015/2/20 「ニホンリスの足跡」



普段は、テンの足跡を目にする事が多いのですが、この日はリスの足跡をたくさん目にしました。木と木の間を行ったり来たりする足跡が、何本も園内の道路を横切っており、動きを想像して楽しみました。オレンジ色のあざやかなおしっこがついている足跡(写真上)や爪のあとまでしっかりついている足跡(写真下)など、たくさんありました。いつもは足跡だけですが、一度だけ目の前を横切り、姿を見せてくれました。

2015/ 2/ 5 「冬の緑 アオゲラ」

子育ての時期ではないからか、冬の鳥たちは警戒心が夏よりうすい気がします。森の中でしばらくじっとしていると、鳥たちが結構近くまでやってきてくれる事も。今日は、アオゲラがじっくり姿を観察をさせてくれました。風景に緑色の少ない時期なので、アオゲラの羽の緑色には、ついついみとれてしまいます。


2015/ 2/ 2 「テンの足跡」

園内でよく見かける野生動物の足跡といえば、テンです。今日は足跡だけでなく、ほのかに獣の匂いも残っていました。新しい足跡だったようです。走ったり、歩いたり、小走りになったり、ちょっと深い雪の上を歩いたり、テンは、他の動物たちに比べ、色々なパターンの足跡をつけていきます。2月8日(日)の「スノーシューで冬の生き物探し」の参加者をまだ募集しています。スノーシューをはいて、テンの足跡を見に行きませんか?詳細はコチラから。

1月

2015/1/18 「かまくら作りと雪遊び」



前日の大雪とは打って変わって晴天の一日になりました。「まだ誰も歩いていない雪の上を歩く」「動物の足跡を見つける」「雪の上にダイブ!自分の型をつくる」等書かれた、色々な雪遊びにチャレンジするビンゴカードを持ち、津黒の雪原で思いっきり遊びました。一番の人気は、除雪車が高く積んでくれた、大きな雪山。そこへ大きな滑り台を作り、大人も子供も一緒になって滑りました。

*3/15日まで、ささゆり館は冬季閉館中の為、トイレなどはご利用いただけませんが、散策道等はご自由にご利用いただけます。ただし、冬は散策道の管理・整備をしておりませんので、自己責任でお気をつけてご利用ください。


2015/1/8  冬の森はキツツキの観察にぴったり

落葉した冬の森は、夏の青々とした森より、キツツキの観察が夏より簡単にできます。夏には、声は聴けどもなかなか姿が見えない彼らですが、葉の落ちた冬の森では丸見えです。かんじきを履き、しーんと静かな森へ入ると、「キョッ キョッ」という声や「トン・トン・トン」と木を打つ音が聞こえてきます。近くにキツツキ達−アカゲラ、アオゲラ、オオアカゲラがいるはずです。小さなキツツキ、コゲラもいますが、彼らは冬の間は、シジュウカラやエナガ、その他カラ類の混合群れに入り、一緒に行動しているのをよく見かけます。群れで一番小さいくせに勢いが良い、エナガの「ピピピピピ…」という声を聞いたら、その群れの中に、小さなキツツキが混ざっていないか探してみてください。他の小鳥たちより、木のつつき方が様になっている鳥がいたら、コゲラかもしれません。

津黒にいるキツツキ達のオスを並べてみました。サイズ感は、絵にはあまり反映されていませんので、図鑑等でご確認ください。
左から、コゲラ、アオゲラ、アカゲラ、オオアカゲラです。


*3/15日まで、ささゆり館は冬季閉館中の為、トイレなどはご利用いただけませんが、散策道等はご自由にご利用いただけます。ただし、冬は散策道の管理・整備をしておりませんので、自己責任でお気をつけてご利用ください。


12月

2014/12/13  今シーズン2度目の雪

今シーズン2度目の積雪です。朝の時点で5cmぐらい。そろそろ根雪になるかな?
ささゆり館も雪の為、12月16日より冬季閉館に入ります。

11月

2014/11/14  綿つむぎ体験



岡山アーツ&クラフツビレッジの原田さんをお迎えして、綿くり、綿うち、綿つむぎを体験しました。綿をつむぐのに使用したのは、段ボールと割り箸が材料の手作りのコマ、和の綿つむぎ機、ガンジーも愛用していたというインドのチャルカの3種類。先生の綿はいとも簡単につむげてゆきますが、実際に同じ太さに均等に紡ごうと思うととても難しく、切れたり、ものすごく太くなったりしました。綿を少しよりながら引っ張るだけで、糸はするすると綿から出てくる。その「糸の意図」に合わせて紡ぐのがコツだそうです。

2014/11/09  大人のデイ・キャンプ in 蒜山



来年の草地保全の為の山焼きに向けた、防火帯を作ろうと思っていたのですが・・・あいにくの冷たい雨。作業体験はできませんでしたが、室内で蒜山の草原の歴史や文化、現状についてのレクチャーを聞き、現地へ。残念ながら、普段なら見える大山の絶景が見られませんでしたが、小雨で幻想的な雰囲気の中、カシワ林をはじめとする、山焼きの草地ならではの自然を観察しました。お昼はシシ鍋で、すっかり冷えた体を温めました。他にも、地元の猟師さんからのイノシシと蒜山大根の煮込みや、新庄村の有機栽培米のごはんをいただき、集落の寄合いのような雰囲気で自然や生き物の話に花が咲きました。来年の春先には、今日できなかった草よせの作業を、4月初旬には山焼きを行う予定です。来年、HPで改めて参加者の募集を行います。ぜひご参加ください!

2014/11/08  ESDの視察旅行



「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が、今年は日本で行われています。受け入れの県は、愛知県と岡山県。この日は会議の参加者が、視察旅行で県内のESD実践場各地を訪れました。真庭市では、木質バイオマスの取り組みの視察と津黒にあるトンボの森での森作り体験が行われ、ペルー、韓国、マレーシア、タイなど各国の研究者や教育者たちが津黒の森へいらっしゃいました。昔の里山での生活、現在の問題、トンボの森の取り組みなどの解説の後、森で実際に笹刈りを体験。「この森の広葉樹は植えられたものか?」「落ち葉の分解が遅い気がするが、なぜだろう?」「自分の国の杉の木はジャングルに生えていて、もっと大きいのだけど・・・」等、みなさん自分のよく知る自然と比較をされていたようです。

2014/11/03  ふれあいの里 紅葉の様子 



津黒では、霜が降る季節になりました。毎日少しずつ、紅葉が津黒山から降りてきています。ふれあいの里の散策道は、コナラがメインになりますので、黄色の比率が多いです。黄色では、他にもコシアブラやクロモジなどが、黄色く紅葉します。多くはありませんが、ウリハダカエデやハウチワカエデ、ウルシなどの赤色がその中で目立ちます。紅葉した葉がはらはらと降る中、散策道を歩くのはとても気持ちが良いです。蒜山ほどの目を見張る雄大さはありませんが、静かに紅葉の森を歩ける隠れスポットです。


10月

2014/10/26  上ばかり見て歩く季節(山乗) 



山乗山で紅葉観察会を行いました。ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、アサノハカエデなど、きれいに色づいた葉っぱを拾い、見分けました。道路にはりついた落ち葉をはがすと、小さなトビムシなどの分解者も見つけることができました。ふれあいの里でも、津黒山を見上げれば、紅葉が下へ下へと日増しに降りてくるのがわかります。

2014/10/9  下ばかり見て歩く季節 



キノコやクリを求めて下ばかり見て歩く季節になりました。サンゴのような形をした、まだ小さいアカキクラゲの仲間(?)が、ひときわ目立っていました。ツルリンドウも、木漏れ日に当たり、スポットライトが当たっているようです。10月11日(土)の「津黒のきのこ観察会」では、まだ若干名参加者を募集しております。足元の小さな自然を発見しに行きましょう。


9月

2014/9/28  自然の絵の具で絵を描こう 

秋の草花を摘んですりつぶし、その絞り汁で絵の具を作りました。しぼった汁をそのまま使っても、新鮮で明るい発色で良いのですが、お好みで糊とまぜて、とろりとした絵の具のようにして使っても楽しいです。少し色が暗くなりますが、絵の具のように塗りやすくなります。見た目通りの色が出る植物もあれば、紫色の花なのに、色を絵葉書にのせた瞬間、青色に変わる植物もありました。また、同じ緑でも、クローバーとフキでは色味が全然違い、実験のように様々な植物を試しました。淡くやさしい色合いですが、それぞれちがった色の絵の具がたくさんできました。

2014/9/17  秋の湿地のお花畑 

里内の湿地や池の周りでは、様々な湿生の植物が見ごろを迎えています。「里山の道」の奥の湿地では、ピンク系のミゾソバやツリフネソウの花がびっしり咲いており、オタカラコウの黄色がその中でぐっと映えています。また、ささゆり館から見える「トンボ池」では、紫色のサワギキョウが見ごろを迎えています。秋のお花見に良い時期になりました。夏の繁忙期から一転、秋ののんびりモードのふれあいの里で、一日ぼんやり花を見て過ごすのも良いですよ。

2014/9/6  夜の川の生き物観察会 

オオサンショウウオの調査グループ「真庭ハンザキ調査団」に同行して、夜の川の生き物を観察しました。夜の川では、昼間の光の反射がない分、水の中がよく見え、小さな水生昆虫、子供のイモリ、プラナリア、サワガニなど、色々な生き物が動いているのが見られました。この日の一番の出会いは、やっぱりオオサンショウウオ。このあたりでは、「ハンザキ」とも呼ばれています。夜行性の為、昼間見かけることはほとんどありません。真っ暗な川の中、参加者全員びしょぬれになって、やっと1頭見つけました。見つけた個体は、体長・体重などの「身体測定」をした後、個体識別用のチップを体の一部にうめこみ、元いた場所へ放しました。このチップには、番号が登録されていて、次にどこかで見つけた時、前にどこで見つけた個体かわかるようになっています。この日出会ったハンザキに、またどこかで出会えたらうれしいですね。


8月

2014/8/24  川の漁業体験 

大人は、最近あまり見かけなくなった投網を体験。アユを1匹捕獲しました。子供たちは、柳の枝を使ってむしろ(藁で編んだござのようなもの)に小さな雑魚を追い込む体験をしました。よくしなる柳の枝をまるく輪っかになるように持ち、川床を枝葉でガサゴソしながら、下流に待ち受けているむしろへ小さな魚を追い込みました。この日は残念ながら、魚の収穫はなし。代わりに、コオニヤンマのヤゴやミズカマキリがむしろに入りました。この日は少し増水していて、魚が取れにくかったという事も考えられますが、昔はもっとたくさんの魚の影が川で見られたそうです。「川をきれいに」とはよく聞きますが、まずは川でたくさん遊んで、その楽しさや不思議さを感じる事が大切です。自然体験以外にも、当里では、里内を流れる小川でご自由に遊んで頂けますので、ぜひご利用下さい。

2014/8/2〜3  夜の昆虫観察会 朝の昆虫観察会 

講師の大森さんを迎え、昆虫づくしの週末でした。2日は夜から、光に集まる虫を集める「ライトトラップ」と樹液の出る木に集まる虫の為の「バナナトラップ」のふたつのしかけに集まる昆虫を観察。しかけのほかにも自然の木や葉っぱの裏をライトで照らし、夜に活動する昆虫を探しました。翌朝は、5時から朝焼けのきれいな中、同じ森で昆虫探し。夜と朝の観察会を通じて、カブトムシやスジクワガタなどの夏休の定番から、ヘビトンボやガの仲間などぎょっとするような昆虫まで、様々な昆虫を観察しました。「同じ場所なのに、夜と朝で違う場所にいるみたい!」と言ってくれた女の子がいましたが、確かに夜と朝では同じ森でも雰囲気が全然違い、夜に森歩きをした後は、森のひみつを少し握っている気持ちになります。


7月

2014/7/25  天蚕(てんさん) ヤママユの幼虫と繭 

ささゆり館で飼育しているヤママユの幼虫が、繭を作り始めました。写真ではちょっとわかりにくいですが、とてもきれいな黄緑色の繭です。実は、カイコよりも太く丈夫で、光沢のある絹糸が採れることで、その絹糸は珍重されているそうです。イモムシは、5〜7pほどもあり、コナラやカシの葉をたっぷり食べ、大きなフンをたくさんします。ぎょっとするサイズですが、「気持ち悪い!」という反応の方ほどまじまじと観察したくなってしまう、不思議な魅力の持ち主です。ちなみに、繭を手に乗せて撮影していると、繭の中から抗議するような振動を感じました。繭の中だからといって、ぼんやりしているわけではなさそうです。

2014/7/9  食いしん坊のヒキガエル 

じ〜っと見つめて、ぱくっとエサを食べる姿がかわいらしいヒキガエルくん。とても食いしん坊で、隣のケージに入っているモリアオガエルのエサのバッタまでも、水槽越しに追いかけようとします。勢いあまってミミズと一緒に草や落ち葉まで口に入れてしまい、あとで腕でぬぐい取ろうとする姿がとても愉快です。「ふれあいの里でバッタやミミズに出会ったら、お土産に持って来てくれるとうれしいな〜。ささゆり館で待っています!」とのことです。目の前でぱくっと食べてくれますよ!


6月

2014/6/15  蒜山の夏鳥とタンチョウ観察 

昨年4月に蒜山にオープンしたばかりの「蒜山タンチョウの里」を見学した後、蒜山高原の野鳥を観察しました。飼育員から解説を受けながら、タンチョウの偽卵や羽、与えているエサを実際に見せてもらいました。その後は、蒜山高原にやってくる夏鳥の観察。カッコウ、キビタキ、オオヨシキリなどの夏らしいさえずりを楽しみました。この日は目視も含め、23種類の野鳥を観察しました。

2014/6/7  水田の生き物観察会 

3年前に水を張りはじめた休耕田ビオトープで観察会&一般参加型の調査を行いました。今年は、田んぼに水を入れる取水口の工事の為、水が少ない時期があり、生き物への影響が気になっていましたが、ゲンゴロウ類、トンボ類、両生類など24種類の生き物を観察しました。調査や観察会の度に、このビオトープでの初確認の生き物が見つかるのが楽しみですが、今回はハラビロトンボの成虫を参加者が見つけました。地元の方にも維持管理などにご協力頂いており、少しずつ確認種が増えています。


5月

2014/5/30  モリアオガエルの季節 

5月24日に今年はじめての産卵が確認されました。モリアオガエルは、木の枝に泡に包まれた卵を産み付けることで有名ですが、写真上のように、水田や池などのふちに産むものもいます。産卵前にメスは、水にもぐり、おなかからしっかり水を吸収し、体がはちきれんばかりにパンパンになります。泡を作る時に必要な水を膀胱に貯めるのです。二枚目の写真に、まさにパンパンになっているメスの写真がありますが、茶色い保護色でうまく隠れている為、ちょっと見えにくい・・・。写真のど真ん中に写っています。そんな愉快なモリアオガエルの観察会が、6月8日(日)13:00〜15:00(受付は12:30から)津黒いきものふれあいの里であります。申し込み不要&無料ですので、一緒にモリアオガエルの卵塊を見に行きましょう!タイミングが合えば、産卵シーンに出会えるかもしれません。

2014/5/25  森のようちえん「あかとんぼ」 

森のようちえん「あかとんぼ」の記念すべき入園式で、今日のふれあいの里はとてもにぎやかでした!大人が登ろうなんて思いつかないような険しい斜面を登ったり、冷たい清流の中でしりもちをついたり、青空の下、絵本を読んでもらったり・・・今日も良い感じに汗と水と土まみれ。ご応募いただいた、24名の子供たちが、今日を含めて今年度は6回、真庭の豊かな自然の中での保育を体験します。今年の園児の募集は終わってしまいましたが、ご興味のある方は、以下のリンクをご覧下さい。

森のようちえん「あかとんぼ」
真庭トンボの森づくり推進協議会(facebook)

2014/5/18 新緑のブナ林で野鳥観察


山乗山で野鳥観察会を行いました。昨年の観察会は雨で、あまり夏鳥の声を聴くことができなかったので、今年はそのリベンジです。その想いがあったからか、天気は晴れで、最高の野鳥観察日和。ツツドリ、カッコウ、ジュウイチ、ホトトギス、アカショウビン、キビタキ、オオルリ、クロツグミなど23種類の野鳥の声を楽しむことができました。見上げるとブナの新緑がとても美しく、今の時期にはお勧めの場所です。山乗渓谷不動滝から、山へ車を走らせると、10分ほどで植林からブナ林の森に突入します。山歩きに自信がない方でも、気軽に楽しめる場所です。ただ、道が曲がりくねった所もございますので、運転には気を付けて下さいね。峠付近には、少しだけ雪が残っていました・・・!雪に包まれていたのが、遠い昔のようです。

2014/5/3  今年も咲いています 


里内のサクラソウ(写真上)とオキナグサ(写真下)の花が今年もきれいに咲いています。昔は、蒜山地域にもたくさん自生していたそうですが、自生地である草地が減った事や園芸目的の採取などのため、激減してしまい、現在は2種類とも岡山県の絶滅危惧種に指定されています。地元の方のご協力で、里内で育てているこの2種類の花は、GW期間中見ごろを迎えています。サクラソウは散策道の湿地に、オキナグサはささゆり館付近で咲いています。5月6日(火・祝)には、蒜山のサクラソウ自生地での観察会もございますので、詳しくはイベントのページをご覧下さい。

4月

2014/4/21  まだ眠いよ〜 

でっぷりと大きなトノサマガエル。里内の真砂土を掘っていたら、出てきました。掌に載せても動きません。目があいているように見えますが、実はまだ寝ているのです。カエルのまぶたは透明で、眠っていたも起きているように見えます。授業中に居眠りしていても、これならバレなさそうです。この透明のまぶたは「瞬膜」と呼ばれ、見ずに水に潜る時は閉じていて、水中めがねのような働きをします。人間のまぶたとは逆で、下まぶたが動きます。この後、少しまぶたを動かしはじめたので、「ごめんよ〜」と土に戻すと、自分で潜っていきました。もう少し寝ていたいようです。

2014/4/19  津黒もサクラの季節 


今週末は、真庭市北部各地でサクラのお祭りが開催されています。お祭りも楽しいですが、お祭りのにぎわいから離れた静かな津黒の桜も、ゆっくりとピクニックするにはお勧めです。大きな木ではありませんが、ささゆり館周辺には、ソメイヨシノ、オオヤマザクラ、シダレザクラが咲いています。淡いピンクのソメイヨシノ(写真上)と濃いめのピンクのオオヤマザクラ(写真下)。お天気でも、津黒山から吹き降りてくる風が冷たい日もございますので、上着が1枚余分にあったほうが安心です。

2014/4/13  サクラソウ自生地での山焼きが無事終わりました 



蒜山のサクラソウ自生地での「山焼きし隊」による山焼きが無事終わりました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。環境の変化や開発、盗掘により、全国的に少なくなってしまったサクラソウの自生地ですが、蒜山では、住民による山焼きによって維持されている半自然草地が、サクラソウをはじめとする様々な動植物の貴重な生息地・自生地として残っています。しかし、高齢化・過疎化により、山焼きを続けることが難しくなった場所もあり、今回山焼きしたサクラソウの自生地もそのひとつです。有志で結成された「山焼きし隊」は、今後も続けていく予定ですので、山焼きや里山の整備、動植物の生息地の保全にご興味のある方は、ぜひ来年の山焼きにご参加ください。6月28日(土)には、今回火入れを行った自生地で草刈りをします。動植物の観察だけでは物足りなさを感じている方や、生き物のことはよくわからないけど、自然の中で体を動かしたい方などなど、どなたでも大歓迎です

2014/4/3  小さな春があちこちに 



3月末の暖かさでヒキガエルが産卵しました。まだ4月2日の時点では、まだ産卵中のカップルもいましたが、いわゆる「ガマ合戦」と呼ばれる一大産卵大会は終わったようです。「ガマ合戦」は、ぽかぽか陽気のある春先、ほんの1日〜2日で終わってしまいます。運よく居合わせることができれば、普段鳴き声を聞くことができないヒキガエルの大合唱をかなりの大音量で聞くことができます(ケータイ電話越しに聞こえるほど。)また、このあたりの自生のものではありませんが、ミズバショウも咲き始めました。ミズバショウの花粉を主に運ぶ虫は、なんとハエ。この日も、結構くさい(と私は思う)ミズバショウの花から花へ、ハエが飛び交っていました。ちなみにミズバショウの英名は「スカンク・キャベツ」です。天気の良い日は木道を歩いていれば、ふわりと香ってきます。匂いの良し悪しの判断はおまかせします!