TRIO KENWOOD TS-520

coming soon

ある時期、FT-101と並んで、国内HFトランシーバの代表選手化した製品です
あまりにメジャーすぎる製品です
YAESU FT-400/401シリーズと競合した、TS-510、511シリーズの後継機です
3.5MHz帯から28MHzをSSB/CWでカバーします
コリンズ・タイプ(Heath-kitの周波数構成を真似た)のダブル・スーパーヘテロダイン方式です
1973年の発売で、この3年後TS-820シリーズが登場することで
CBは別にして、FT-101系の天下が終わりつつあった頃だと思います
当初は「X」「D」というパワー区分でしたが、後期には1.8MHz帯が追加され「V」「S」という区分に変更
本機は、初期10W型 TS-520Xで、流れとしては、TS-530シリーズへと続いた形です
本体サイズは、333横 x 335奥行 x 150高さ 重量16Kg
上位に、TS-820シリーズがあり、この流れは、TS-830シリーズへ引き継がれています
TRIO/KENWOODにあっては、各※30シリーズが、真空管を採用した最後の製品となりました
TS-520D:100W ¥129,800   TS-520X:10W ¥114,800
私もある時期、TS-520Dを使って運用していました(SB-102の後だったかな)


coming soon


外部スピーカー SP-520、スタンドマイク MC-50と並べてみました



coming soon

リアパネルです
シャーシ上面
シャーシ上面 終段部のシールドを外して写しています
10Wモデルですので、終段管は、S2001が1本です
サイドから、終段部のシールドを外して写しています
10Wモデルではオプションであった空冷ファンが取り付いています
上写真の反対サイドです
フィルタはデフォルトのまま、CWフィルタはオプションです
RF部です
TRIOでは、TS-510以降、周波数の変化で中和ずれを防ぐ意味で、RF同調VCのステーターをアースから浮かせて使用しています
そのため単VCを並べてチェーンで駆動する構造がとられています(採用初期はゴムベルトによる駆動で、経年変化で切れたものです)
シャーシ底面
バンド切替タンクコイル部と、アンテナ切替リレー部にはシールドが用意されています
YAESUではお馴染みの?RFコイル部を覆うシールド板はありません

50年選手です
いつの日かから、お蔵入りした製品が半世紀を経過してどのような状態になっているのか、変な興味で入手しました
メーカー違いで同世代の YAESU FT-201も入手してみました
本機ですが、外装の酷い痛み(何かが流れて出来たような痕跡があり、それが原因で錆びた?)、フロントパネル(特にツマミ、メーターの赤塗装)の日焼けと、良い条件での保管ではないことは一目瞭然です
ケースを外して中を見ると、外装ほど傷んではいません、むしろきれいなくらいです
ご紹介の写真は、一生懸命クリーニングした後に撮ったものです
通電は、問題なくできました(ヒューズの容量は、事前にチェックしています)
しかしスイッチの接点接触不良、VRのガリなどは半端ないくらい酷いものでした
まずは、これらを中心にクリーニングからスタートです
かなり大変でしたが、クリーニングだけで最低の送受信をするところまでは復旧しました
送信出力は、全バンド18W程度得られています
意外といえば意外です
最後に残った大きな問題は、この時期のTRIO製品によくあるVFOのVCローター軸の接触不良
まさしく、お前もか・・・です
VFOユニットの分解が必要な事態です
S/ALCメーターのゼロ点調整が必要・・・など、順に点検して対応を行う必要がありそうです

to be continued
2024.07   JA4FUQ

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