若冲と小野竹喬
自宅を出発して高速道路にのってからは中国道をひた走り滋賀県まで。途中休憩もこれが最後と大津サービスエリアに降りてみました。霞んではいるものの琵琶湖、対岸も見えています。なかなか凝った”おばんざいバイキング”(残念ながら食べませんでしたが、、)もありました。贅沢レトルトカレーとか、チーズなど特産?商品も並んでいます。食事はMIHOでと思っていたこともあり、せめてと近江牛を使ったコロッケをほおばって、いざMIHO MUSEUMまで。瀬田で高速を降り、あとは山道を進むだけです。
ここに来ると何時も思う事ながら、この山奥に平日にもかかわらずたくさんの来館者が来ています。自分の事はさておきながらではありますが、凄いエネルギーと思わずにいられません。たとえ山奥、不便な場所であっても、魅力的なコンテンツとそれに加えてのプロモーション、告知があれば、人は集まるものと感じるばかりです。
お目当ての「若冲ワンダーランド」展については、先にカタログを手に入れていた事もあって、一点、一点を確認するように見る事が出来ました。今回は水墨によるモノトーンの作品が多く、だからこそ実物を直に見る事が大切になります。微妙な諧調、墨色、大きさ。全体から受ける印象、実物ならではのものこそがポイントです。今回は特に墨色に注目。もちろん絵肌もですが、楽しむ事が出来ました。
暮れなずむ山並みを見ながらMIHOから奈良に向かいました。NAVIに指示されるままの山越えルート。車一台が通れる程度の路が続き不安にもなりましたが無事今回の宿に着くことができました。翌日は大阪市街地!。天王寺の大阪市立美術館に向かいました。環状線を走る岡山ナンバー、きっとご迷惑をかけたことでしょう、大阪の皆様お許し有れ。navi様のおかげで無事到着です。
今回のもう一つの目的は、大阪市立美術館で開催中の小野竹喬展を見る事。もちろん地元岡山、笠岡市立竹喬美術館で来年、開催される展覧会であることは知っています。そこでワークショップをお引き受けしていることもあって、事前調査?と出かけたのです。
こちらも平日にかかわらずとても大勢の人でにぎわっていました。展示されているそれぞれの絵の前に、何時も人だかりが絶えないといった様子です。かといって見る事が難しいといった様子ではなく、流れにそって動けばじっくりと見る事が出来ました。ポイントは色!。今回はじっくりと画面の色、絵具の厚みといったものを見て来ました。初公開、初見の作品もずいぶんあったように思います。竹喬美術館では、はたしてそれぞれの作品の色がどのように見えるのか、違いを確認することも楽しみです。「普遍的な絵の価値観を伝える」ということは、何事も消費のスピードが早まった現在、大変難しいことと思われます。教育の問題もあるでしょう。「伝える時間」をどのように確保するのかが問われます。教育施設としての美術館の役割。はたして教育とはどのようなものであるべきなのか。単なる好き嫌いを越えて「価値観を共有する」とはどういう事なのかがますます問われると思う今日この頃です。1月3日〜の竹喬展 笠岡市立美術館 足を運んではいかがでしょう。http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/topcontents/news/2009/120402/index.htmlなお、2010年3月2日〜4月11日まで、この展覧会は東京国立近代美術館で開催される事になっています。それぞれの会場、会期で出品作も微妙に異なるそうです。
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個展疲れの出たまっただ中、疲れついでに?と車を走らせました。
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