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1/20//2014  材料技法

『古代文化財の謎をとく』企画展図録

■ 昨年暮れに紹介した東京飯田橋にある東京理科大学近代科学資料館での企画展<『古代文化財の謎をとく』―X線で見えてくる昔のこと―>の図録が完成し、送っていただきました。先日このサイト記事で紹介したのは、そのほんの僅かのテーマでした。「物質史」についての解説、またそれを用いた調査、研究方法についてなど、基本となることから、その具体的な活用について、中井 泉教授、同研究室の数多くの成果がまとめられています。
 
※『古代文化財の謎をとく』―X線で見えてくる昔のこと― 紹介記事
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2013/111301/index.html

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物質史とはどういうものか?から始まり、美術館での分析調査についてや、広く世界を回ってガラスという素材を追いかけた研究が詳細に紹介されています。

エジプト、古代ガラス、シルクロード、東大寺、平等院、そして、国宝・紅白梅図屏風の調査、現代の岡本太郎さんの絵画研究・またそれらに関わる調査機器の紹介・その開発の過程についてなど。

中井先生のフットワークの軽さ・一般的な領域と呼ばれるような垣根を超えた研究の広がりです。

たくさんの資料画像が用いられています。

ありがたいことに私の紅白梅図屏風の再現描画の様子も掲載していただき、光栄と感謝するばかりです。

 
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<『古代文化財の謎をとく』―X線で見えてくる昔のこと―><39ページ>
主催 東京理科大学近代科学資料館
後援 東京理科大学 理学部応用化学科 中井研究室

※ 参考図録ページ

 
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※ 参考図録ページ

※この企画展図録は、東京新宿区神楽坂の東京理科大学近代科学資料館で一冊¥300で購入できるそうです。