犬養木堂記念館 岡山市
郷土出身の総理大臣経験者、5.15事件、犬養木堂の名前は知っていましたが、記念館を訪問するのは初めてのことです。 この立派な門構えが印象深く、即座に今回の絵はこの場所でと決めました。 はたしてこの奥は?と誘い込まれるような連続性、繰り返し。繰り返す四角いフレームの面白さに惹かれたのです。
この古い建物がそのまま記念館になっているのかと思えばそうではなくて、裏の用水路を渡った先に立派な施設が作られていました。 ぐるりと作られた壁、水路の流れ、緑。
枯山水の庭、一角にある松の姿が良い形です。 記念館で再生することが出来た木道の肉声、演説。こうしたものが残っていることからもわかるように、これが近い歴史の記録なのだとあらためて思いを馳せることになりました。こうした門構えも、昔はもっと各所で見ることが出来ました。あっという間に無くなり、忘れ去られていく様々なモノ、事柄。検証、記録し残すこと、伝えていくことの意味。こうして、あらためてweb記事をアップする過程で、記録し、残す手段、方法はこれでもかというほどに作られ、開発されてきましたが、人間一人ひとりの記憶の形、忘れないこと、忘れてはいけないこととはどういうことなのか・・・、ふと、そんなことを考えてしまったのです。
※ここで紹介している画像は、作家・紀田順一郎さんとの共著『吉備悠久』(山陽新聞社刊、2006)に収録されたものです。以下URLは、紀田順一郎さんの「 犬養木堂記念館(岡山市庭瀬)」記事への直リンクです。 是非御覧ください。(URLをクリックすると、紀田順一郎さんのサイト記事が表示されます)http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2015/060901/index.html
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