足守 岡山市
我が家から倉敷に向かうときには必ず通る道、国道429号線。吉備高原都市を出発して県道72号を岡山方面へ、この通称吉備新線を右折して黒谷ダム方面へ。しばらく道なりに坂道を下り、再び右折して川沿いの旧道に入れば右手、印象的な一本の木が現れると、川を隔てての山裾に風情のある一角、川の堰堤桜並木越しに近水園が見えてきます。右折し橋を渡れば江戸時代に栄えた足守藩の一角、侍屋敷の残る地域に入るのです。 細い道、対向車に気を使いつつ進めば、右手に交番、その横には道を隔てて観光駐車場があります。車を停め、山に向かって歩けば、足守藩旧侍屋敷があり、その内部を廻っている時ふと古びた塀が目に止まりました。塀の向こうには竹林、静かな何気ない一角ではあるのですが、昔々、この屋敷の主人もこのように目を停めたのかもと思い、今回のメインの絵として「侍屋敷の壁」を描くことにしたのです。
近水園へ向かう細道、ふと時間がとまったかのような感覚になりました。古びた門構えや、崩れた土壁が風情となって語りかけてくるようです。
緒方洪庵や木下利玄を排出した地域だとか。昔々、岡山との関係を知ることもなく覚えた緒方洪庵の名が不思議と懐かしく思えました。 左の画像は、侍屋敷で見た木です。これも何気ない一角では有るのですが、不思議と心惹かれる場所となりました。
※ここで紹介している画像は、作家・紀田順一郎さんとの共著『吉備悠久』(山陽新聞社刊、2006)に収録されたものです。以下URLは、紀田順一郎さんの「足守(岡山県岡山市)」記事への直リンクです。 是非御覧ください。(URLをクリックすると、紀田順一郎さんのサイト記事が表示されます)http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2017/100701/index.html
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