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11/29//2020  材料技法

学校出前講座 倉敷市立琴浦中学校 11月20日

■ 児島にある倉敷市立琴浦中学校に学校出前講座に行ってきました。SDGsを実現していくためには、それぞれの視線、自分の周りを見つめる目が大切なこと。美術という授業科目にはその視線を育てる役割があることなど話しました。実技体験は、瀬戸内海産の牡蠣殻を使った胡粉やまたベンガラ(高梁吹屋が関係しますね)を使う体験。和紙葉書(楮を原料)に筆使いの基本、古い時代の絵の具の塗り方を体験してもらいました。良い出会いになっていたら幸いです。
 
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日本で消費する牡蠣の75%を生産してるという瀬戸内海。大量に出される牡蠣殻も肥料や他の製品に再利用されています。
絵の具である「吉備胡粉」は、また一つの新しい取り組みです。

 
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対象の中学1年生、自らの手を使って絵の具を作る体験。
革を煮て作るニカワの説明もしました。

またお団子にして使う理由と考えられることなどについても。

※画像は準備の様子です。

 
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持参する和紙葉書き半分に胡粉下地を塗りました。

この上にはベンガラで色を塗ります。

 
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もう半分は、ベンガラを塗りました。

 
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塗り終え乾燥中の和紙葉書きです。
出前授業では、この葉書の上にそれぞれ参加者がニカワを使って溶いた絵の具を塗りました。筆の使い方、塗ることを体験するダケ!の授業はたしてどのように感じたでしょう。

手触り、色、特別な体験、記憶になったとしたら幸いです。

※ワークショップは無事終了しました。

以下、13年前の琴浦中学に行ったお話。随分時が過ぎました。
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/image/2007/081701/index.html