スタッフ日記・見ごろの生き物

2013年度

過去の日記
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3月

2014/3/30 春らしい光景



ここ1週間のあたたかさと雨で、里内の雪もかなり解けました。雪の下から現れた地面には、モグラやハタネズミなどが、雪の下で使っていたトンネルがあちこちで見られます(写真上)。トンボ池ではここ3日間で、ヤマアカガエルの産卵のピークがあり、キュロロ・・キュロロロ・・・という可愛らしい声が、まだ聞こえています。ざっと数えただけでも、30個ほどの卵塊が池のふちに産み付けられていますので、じっくり観察してみてください(写真下)。(小林)

2014/3/23 動物のフィールドサイン探し



数日前の雪が嘘のような、ぽかぽか陽気の中、動物たちが残していった痕跡(フィールドサイン)を探す観察会を行い、10名の方にご参加いただきました。まずは、前日の夕方からしかけておいた、足跡トラップに残された足跡の持ち主を調べるところからスタート(写真上)。足跡から色々な情報を得るエクササイズのあとは、外に出てフィールドサインを探しました。今日見つけたフィールドサインの持ち主は、ノウサギ、キツネ、テン、ハタネズミ、モグラ、ニホンリス、アカゲラ、キツツキの仲間でした。恐る恐る嗅いだ、落ちたてホヤホヤのノウサギのフンは、とてもさわやかな草の匂いがしました(写真下)。(小林)

2014/3/21 春はふたたび雪の下へ・・・



お久しぶりです。パソコンの不具合で、久々の更新になってしまいました。大変申し訳ございませんでした!そんなことをしているうちに雪も大分融け、小鳥も春の歌を歌い始め、そろそろふきのとう味噌を作ろうかな〜等と考えていた矢先(写真上)、名残り雪と呼ぶには大胆すぎる積雪(写真下)。今週末23日(日)に開催予定の観察会「動物のフィールドサイン探し」の為に、ためしに仕掛けていた足跡トラップも雪の下・・・雪上の足跡探しになるかもしれません。お越しの際は長靴を履いてきてください!詳しいイベント情報はコチラから。3月23日 13:00〜15:00 無料 予約不要です。(小林)

1月

2014/1/28 雪の季節ならではの生き物観察



天気の良いこんな日には、足元をよく見てみて下さい。寒い冬でも元気に雪上を歩きまわる虫がいます。総称して「ユキムシ」と呼ばれ、トビムシやガガンボ等、様々な種類がいます。中でもおもしろいのは、体長1cm未満のこのクロカワゲラの仲間です。もし見つけたら、彼らの進む方向を観察してみて下さい。羽が無い彼らが、徒歩で目指しているのは、沢の上流。自分の産まれた上流部で交尾をする為だそうです。そこで産み落とされた卵や孵化した幼虫は、水の流れで下流へ流され、夏の間は眠り、秋に沢に餌になる落ち葉が流れてくるようになると、起きてそれを食べ、一気に大きくなり、成虫になり、雪の時期に上陸。そして、太陽の位置と川周辺の地形を頼りに、産まれた上流へひたすら歩いて戻るのだそうです。足元の小さな虫たちにも、なんとも壮大なドラマが・・・。ちなみに彼らは熱にとっても弱いので、素手の手のひらに乗せるだけで死んでしまいます。観察の際には、それだけ注意してあげて下さい。ちなみに、2月8日(土)の「スノーシューで森の生き物探し」まだまだ参加者募集中です!この不思議なカワゲラに会いに行きませんか?(小林)

2014/1/19 雪のブロックでイグルー作り体験



雪のブロックをひとつひとつ積んで、「イグルー」と呼ばれるかまくらを作りました。もともとは、カナダ圏に暮らすイヌイット民族の人々が、冬場の狩りで使用するシェルターです。今回は2-3家族一組で、大人が3人くらい入れる大きさのものを2時間〜2時間半かけて作りました。まず、雪のブロックを作り、それを円状に互い違いに積んでいきます(写真上)。最初は四角いまま積むブロックも、天井に近づくにつれて、のこぎりでブロックの形を台形に整えてドーム状にしていきます。ブロックとブロックを雪で接着する役は主に子供の仕事。ドームの内側で作業する係は、最後は暗い雪のドームに閉じ込められ、外の人にドアを切って作ってもらって出てきます(写真下)。お昼は、完成したイグルーの中や周りで、暖かい豚汁とおにぎりを食べました。そのままイグルーを残しておくと、いつ天井が落ちるかわからず危ないので、もったいないですが解散前に天井を破壊。子供たちはがっかりするかと思いきや、天井を壊すついでに、色々な所に穴や入口をあけ、最後の最後まで楽しそうでした。(小林)

2014/1/10 どっさり積もりました



昨日のお昼から本格的に雪が降り始め、今朝8時30分の時点での積雪は83cm。ふれあいの里の入り口もこの通り。除雪されている道路との差がこんなに・・・(写真上)。里山の散策道を歩けば、積もりたてのふわふわの新雪の上は、まだ動物たちも足跡をつけておらず、かんじきを履いていても、最初の一歩はひざ丈まで雪に沈んでしまいます(写真下)。かすかな風で、枝に器用に積もった雪が、さらさらと降ってきて、森の中はとても綺麗です。エナガやカラ類の群れも元気に飛び回っています。天気が良ければ明日以降、少ししまった雪の上に、たくさんの動物の足跡が見られるのではないかと思います。2月8日(土)には、スノーシューを履いて森の生き物を探す観察会があります。ご興味のある方はこちらをご覧下さい。(小林)

2014/1/7 すっかり雪におおわれました



新年明けましておめでとうございます。車で園内の駐車場に乗り入れないほどの積雪になりました。ふれあいの里は、イベント利用時以外は、除雪されませんので、駐車場及び広場は一面の雪原になります。ささゆり館は冬期閉鎖をしており、凍結防止の為、お手洗いもご利用頂けなくなっておりますが、この一面の雪原ではご自由に遊んで頂けます。雪の里山は足跡だらけです。写真のまっすぐ進む足跡は、キツネのもの。他にはノウサギ、タヌキ、テンの足跡をよく見かけます。もちろん、森の散策道のほうも開放されておりますので、スノーシューでのお散歩にもお勧めです。1月19日(日)には、雪のブロックを組み立てて「イグルー」を作るイベントがございます。まだ数組の空きがあり、お申し込み受付中です。詳細はこちらをクリック。(小林)

12月

2013/12/15 ささゆり館 冬期休館


12月15日よりネイチャーセンターささゆり館が冬期休館に入りました。開館は、来年の3月15日です。休館中も電話とメールは今まで通りつながりますので、イベント申込みやお問い合わせにご利用下さい(平日のみ)。ただし、FAXはつながりませんので、ご了承ください。日記は休館中も津黒高原の自然をお伝えするため、更新して参りますので、たまに見にきてやって下さい。自然観察専門員が交代する年は、豪雪になるというジンクスがありますが、果たしてこの冬は豪雪の風景をお届けすることができるでしょうか・・・?まだ積もって融けての繰り返しですが、次の寒波で根雪になりそうな予感です。(小林)

2013/12/14 竹かんじき作り




雪国の必須アイテム、かんじきを竹で作りました。あらかじめ製材しておいたモウソウチクの板を、お湯であたためてやわらかくしながら、徐々に自分の足のサイズに合う木枠に固定していきます(写真上)。木枠の形に固まった竹を枠から外し、銅線で固定し、足の裏を支える部分や、足を固定する部分をロープで編んでできあがり!なのですが、やってみるとかなり時間がかかるもので、朝10時スタートで、終わったのが16時。竹取りから製材まで入れると、1セット作るのに一日仕事です。山道具を売るお店には、西洋かんじき「スノーシュー」が売ってありますが、手間暇かけて自分の手で作ったかんじきは特別な物になるのではないでしょうか。スノーシューより小回りがきくので、雑木林を歩くのにはこちらのほうが良い、という声もよく聞きます。(小林)

2013/12/8 べんがら染め体験




土からとれる天然染料、「べんがら」を使った染物教室に11名の方にご参加いただきました。ステンシルのように、型を使って染める型染めと、染料液につけて染める絞り染めのふたつの体験を行いました。べんがらで染めたものは、太陽の光にあたることによって、色がよく固定されるそうです。色あせを気にしなくて良いので、アウトドアにはぴったりかもしれません。今月13日(水)には、毎月恒例の草木染め教室のほうも13時より行われます。申込みは不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。(小林)

11月

2013/11/28 雪の季節がはじまりました




先々週から雪のちらつく日が時々ありましたが、今朝はうっすらと積もりました。気温も朝8時の時点で−1℃。氷の張る朝もあり、朝夕は路面の凍結にご注意です。蒜山方面へお越しの方は、スノータイヤの着用をお勧めします。今は、津黒も蒜山方面も、終わりかけの紅葉の上に、雪をかぶる山が綺麗な時期です。(小林)

2013/11/10 園内 紅葉の様子



ふれあいの里園内の木々も紅葉が本格的に始まりました。散策道では、コナラとクロモジの黄色が目立ちますが、ささゆり館前の広場周辺では、イロハモミジとドウダンツツジの赤色が目立ちます。あちこちにいたカエルやバッタの仲間も、見かけることが少なくなりました。この雨が過ぎれば、またいっそう寒くなりそうです。(小林)

2013/11/1 山乗山 紅葉の様子



例年より少し遅めですが、ふれあいの里から車で20分ほどの山乗山の山頂付近の紅葉の様子です。葉が色づく途中で枯れて落ちている印象がありますが、それでも見上げれば様々な色の紅葉を見ることができます。ウリハダカエデ、ハウチワカエデ、コミネカエデ等が目立ちました。蒜山三座も紅葉が見頃のようです。津黒いきものふれあいの里の紅葉はもう少し先になりそうですが、津黒山を見上げると、日に日に紅葉が、下へ下へと下がってきているのがわかります。(小林)

10月

2013/10/19・20 炭焼き体験教室



2日間で、7名の方にご参加頂きました。1日目は、炭を窯から出す作業と、これから炭にする木を詰める作業を行い、2日目は、入口を閉じて火入れを行いました。これから5日ほどかけて炭を焼き、1カ月後に窯から炭を出します。実は、ふれあいの里のバーベキュー場で使われる炭は、園内の木を切り、園内で炭にしたものです。地産地消!ということで、バーベキュー場をご利用の場合は炭付きのプランをおすすめ致します。外国産の炭を使うより、環境にも負荷が少なく、里山の整備にもなり、また、長持ちすると好評です。(小林)

2013/10/12 きのこ観察会



毎年大人気のきのこ観察会が今年も行われ、県内外から50名の方にご参加頂きました。午前中は園内の自然散策道や藪を歩き、様々なきのこを集め、午後からは講師の柴田先生と岡山きのこの会の皆さんに同定して頂き、約100種類のきのこを観察しました。特に印象に残ったのは、土からあたまをのぞかせ始めたばかりのスッポンタケの、白くてまるいマシュマロのような幼菌(写真上)。ぷよぷよしていてかなり不思議なさわり心地。切ってみると断面図はピータンのようになっていて、中身はとても臭い!日中も肌寒くなってきた津黒ですが、昼食は副館長特製のきのこ汁で温まりました。(小林)

9月

2013/9/28 第7回 トンボの森づくり



第7回となった今回のトンボの森づくりは、約70名の方にご参加頂き、木を間伐し、それをバイオマス集積地に搬入しました。立ち枯れしていたアカマツの大径木を3本、ご協力頂いているフォレストこいでのプロの方にチェンソーで切ってもらい、その周りの雑木を参加者が鋸で切っていきました。切り出した木はリレー方式で大人も子供も一緒に運び出し、およそ1.6トンの間伐材(約8,000円分)がバイオマス集積地へ運ばれました。最後は、間伐材を売った利益で変換された地域通貨が配布され、農協きらめきの里にて真庭産の新鮮野菜のお買い物。光の当たるようになった場所に、来年からどんな動植物が顔を出しはじめるか楽しみです。(小林)

トンボの森プロジェクトについて、詳しくは以下のリンクをご覧下さい。
http://www.maniwa-kankyoh.net/tombo/forest/forest.html (真庭市環境課)
https://www.facebook.com/tombo.forest.since2012 (真庭・トンボの森づくり推進協議会 facebook)

2013/9/21 生き物の先生が教える燻製教室


8組13名の方にご参加頂きました。段ボールで簡単な燻製器を作り、それぞれ違うチップ(木・葉)を使い、その煙の風味の違いを確かめました。この日使ったチップは、燻製によく使われるクルミ、サクラ(ヤマザクラ)、コナラ、クヌギの他に、変わったものではササ(チシマザサ)、リョウブ、クロモジ、ヒノキの葉、カワラケツメを使用しました。今回の食材は、味と色の変化が比較的比べやすい、ちくわとチーズ。意外なことに、クロモジとカワラケツメがおいしくできあがりました。どちらともお茶にして飲むことができるので、その風味が燻製にも合うものだったのかもしれません(小林)

2013/9/12 サワギキョウ(沢桔梗) キキョウ科


慌ただしい夏が過ぎ、お盆過ぎてから一雨ごとに肌寒くなってきています。ゆっくりと自然観察を楽しむには、良い季節になりました。トンボ池では、サワギキョウの群生が見頃を迎えています。(小林)

8月

2013/8/22 魚のつかみ取り場に迷い込んだのは・・・



魚のつかみ取り場を覗いていたら・・・ゆらゆらと動く、魚にしては妙にどんくさい影が。よく見てみると、鼻先からしっぽの先までがおよそ30cmのオオサンショウウオでした。つかみ取り場には、たまにこうしてオオサンショウウオが迷い込んできます。体の色が川床の色と見事にマッチしていて遠目ではなかなかわかりません(写真上)。オオサンショウウオがつかまれても、お客様が噛まれてもいけないので、ちょっと失礼!と横の川の安全そうなところへ移動。水中のカメラが、そのつぶらな瞳をとらえました(写真下)。(小林)

7月

2013/7/28 昆虫採集・標本作成講座


夏休みといえば、虫とり!午前中は、ふれあいの里の自然散策道で昆虫を探し、午後からは捕まえた虫を標本にしました。湿地の木道から皆が狙っているのは、大きなオニヤンマ。からかっているのか、何度も木道を横切り、網の間をうまくすり抜けていきました。(小林)

2013/7/21 こども魚つかみ取り大会


水に入るにはぴったりのお天気の下、毎年恒例のこども魚のつかみ取り大会が行われました。お馴染のニジマスやアマゴに加え、40cm以上あるブラウントラウトやニジマスの大物の魚も数匹放たれ、幼児から高校生までの子供達で賑わいました。必死だったのは、魚をつかまえる子供達より、周りで指示を出す大人達だったかもしれません。「そこにおるがなー!」という声が、あちらこちらから聞こえてきました。(小林)

6月

2013/6/30 ホタルが見頃です


ゲンジボタルとヘイケボタルの乱舞、そしてバックミュージックに、カジカガエルの歌と清流のせせらぎを観賞するには、ベストな時期になりました。天候などの条件にもよるのですが、7時半頃からぽつぽつと光り始め、8時半〜9時半頃にはかなり活発に飛びます。写真のゲンジボタル。昼間はこのように、葉の裏などで休み、夜に備えます。当館は午後5時に閉館するのですが、その目の前を流れる津黒川のホタルは、ご自由に観賞して頂くことができますので、当館の駐車場をご利用下さい。(小林)

2013/6/16 モリアオガエル産卵 2度目のピーク



数週間ぶりにまとまった雨が降りました。雨が降った後の夜〜朝方にかけて、産卵が盛んと言われているモリアオガエル。5月末に雨が降ってから産卵が止まっていたのですが、待ってましたとばかりに、昨夜のうちに卵をいっせいに産みました。ふれあいの里周辺の田んぼの畦にも、昨日までは見られなかった卵塊がたくさん。「ふ〜やれやれ」と言っているかのようなオスを見つけました。が、もしかしたら次のチャンスを待っているのかも・・・(小林)

2013/6/9 森のようちえん 講演会&おさんぽ会



鳥取県智頭町の森のようちえん「まるたんぼう」代表、西村さんによる講演会の後、ふれあいの里の森で、おさんぽ会が開かれました。(真庭・トンボの森づくり推進協議会主催) 20組の親子が輪になり、「朝の会」の後(写真上)、さっそく森へおさんぽに。川に入った瞬間から、急にワイルドになった子どもたちをハラハラしながら見守る大人達(写真下)大人には、「危ない、汚い、ダメ、早く」は、NGワードとのお約束があり、子どもたちは心配する大人達をよそに、「いつもなら汚いからダメって言われるけど、今日は言われないー!」と、嬉々と藪を歩き、たまに泣きながら沢を登り、濡れてぐしょぐしょの長靴でお花畑の中を走りました。たった1時間半のおさんぽ会でしたが、「こんな保育が毎日受けられたら、考える力や人と協力する力など、自然の中だけでなく、色々な場面での生きる力がつきそうだな〜」と感じる場面に多々巡りあいました。(小林)
智頭町森のようちえん「まるたんぼう」HP 
真庭・トンボの森づくり推進協議会FB 

2013/6/8 モリアオガエル観察会



雨の大好きなカエル達には厳しそうな晴天の日が続いています。例年ならこの時期たくさん卵を産んでいるモリアオガエルですが、今回の観察会では、産卵シーンに出会えませんでした。それは残念でしたが、津黒の色々な生き物の観察は、講師の山田先生と参加者の皆さんの観察眼により、バッチリできました。木の葉の中でお休み中のコテングコウモリ(写真上:山田先生はコウモリの捕獲許可を持っています)、シュレーゲルアオガエルやタゴガエルなどのカエル類、オトシブミなど色々な生き物を観察しました。帰り道で見つけた甘いキイチゴに、子ども達は夢中でした。(写真下)(小林)

2013/6/1 水田の生き物観察会



休耕田を利用したビオトープで、生き物観察会を行いました。なんとか雨にも降られず、14名の方々にご参加頂きました。講師はネイチャーフォトグラファーの渡部晃平さん。各自で網を持ち、生き物を捕まえ、簡単に仲間分け。生き物探しの名人は、やはり子どもたち。どろんこになりながらたくさんの生き物を連れてきてくれました。最後に、渡部さんからそれぞれの種類の特徴などを聞きました。ゲンゴロウ類やヤゴ類などの水生昆虫、数種類のカエル達、ほ乳類の足跡まで含めると、25種類ほどの生き物を確認しました。休耕田に水を張り始めて2年目ですが、このビオトープを利用している生き物の数は着々と増えているようです。(小林)

5月

2013/5/31 モリアオガエルの産卵始まる



5月29日に、ふれあいの里内でモリアオガエルの産卵が確認されました。池などの水面上の樹上に卵塊を産みつけることで有名ですが、田の畔や池の淵の草むらでも産卵します。草むらをかき分けてそっと観察・・・という時にはご注意下さい。ヤマカガシ(有毒)やシマヘビ(無毒ですが比較的好戦的)が、カエルを探して徘徊しています。樹上で産卵にやって来るカエルたちを待ち構える者もしばしば。捕食者達の観察もなかなかおもしろいです。6月8日(土)には、モリアオガエルの観察会もありますので、是非ご参加下さい。(詳しくはコチラから)(小林)

2013/5/29 脱皮したてのヤゴ

休耕田を利用したビオトープに、妙にふにゃふにゃした動きのヤゴがいたので、しばらく観察していると、つるりと脱皮しました。ギンヤンマの仲間のようです。脱皮したては白いですが、だんだん体色は暗くなり、固くなります。ギンヤンマの幼虫は、トンボ(成虫)になるまでに13回ぐらい脱皮をするようです。6月1日(土)には、このビオトープで水田の生き物観察会が行われます。(詳しくはコチラ) 若干名ですが、まだ参加者募集中です。脱皮したての綺麗なヤゴが見られるかも・・・(小林)

2013/5/18 サクラソウ観察会

重井薬用植物園との共催で、蒜山高原のサクラソウ自生地で観察会が行われました。講師は、重井薬用植物園 片岡園長。県内各地から、19名の方々にお越し頂きました。サクラソウの生態から保護活動、その課題まで、現地でレクチャーが行われました。今回訪れた自生地は、昨年、サクラソウが盗まれてしまった場所です。それを受け、今月2日には、盗掘防止の為に監視カメラまで設置されましたが、悲しいことに、15日にカメラの目の届かない所で、またしても盗掘の痕跡が見つかりました。サクラソウは、岡山県の希少野生動植物にも指定されていますが、地元の人々が大切に守っている植物でもあります。その事を多くの人々に知って頂きたいと思います。6月23日(日)には、このサクラソウ自生地で、草刈り保全活動が行われる予定です。詳しくは、追ってイベントのコーナーに掲載致します。サクラソウの保護活動にご興味のある方、大歓迎です。(小林)

2013/5/12 トンボの森づくり 「薪人」プロジェクト

昨年より、株式会社トンボ社員と真庭市民が協働で里山整備を行う、「トンボの森づくり」という事業が行われています。(詳しくは、真庭市環境課コチラをクリック!)その事業の一環として、薪ストーブユーザーが森作りをするという「薪人」プロジェクトの第一回目のイベントが行われました。薪を使うことで、化石燃料の使用が減りますが、その上に、自分で薪を調達してもらうことで、放置された里山の整備ができ、そこに棲む動植物の保全にもつながります。うっそうと茂っていた林床に光が当たり、これから森がどう変化してゆくのか楽しみです。(小林)

2013/5/6 採って!食べて!山菜講座

ゴールデンウィーク最終日の今日は、毎年大人気の山菜講座でした。ふれあいの里の散策道を歩きながら、多久間副館長が、山菜の見分け、採り方、マナーまで詳しく解説。最後は、17種類の山菜を1種類ずつ天ぷらにし、味覚を使って山菜を学びました。おいしいタラの芽やコシアブラはもちろん、酸っぱいスイバまで、様々な春の恵みが里山には溢れています。(小林)

2013/5/3 ヤマアカガエル-卵塊とオタマジャクシ

春先に、ヤマアカガエルの産卵ラッシュがあり、その時の卵塊から出てきたオタマジャクシたちが、1〜2週間程前からうようよ元気に活動しています。と、思ったら、数日前にまた産卵ラッシュが。卵塊のゼリー状の部分は、卵を衝撃、乾燥、捕食、寒さなどから守る等と考えられており、最終的にはそこから出たオタマジャクシ達の餌になるのですが・・・先に産まれたオタマジャクシ達が、新しい卵の周りのゼリー物質を一生懸命つついています。ちょっと衝撃的な水中の様子をパチリ。(小林)

4月

2013/4/26 シマヘビ(縞蛇) ナミヘビ科

まだまだ肌寒い津黒高原ですが、暖かい日にはヘビ達を見かけるようになりました。ふれあいの里周辺には、比較的大きいヘビを見ることが多いような気がします。園内では、2m近いアオダイショウの抜け殻が見つかることも。大きなヘビが食べる小動物が豊富な証拠です。草刈り中に見つけた大人のシマヘビとアオダイショウをGW期間中、ささゆり館にて展示しています。正面から見ると睨みのきいた顔のシマヘビも、角度を変えて後ろから見れば、ちょっとニッコリしているように見えます。(小林)

2013/4/20 サクラソウ(桜草) サクラソウ科

ふれあいの里内のサクラソウの花が咲き始めました。5月18(土)には、蒜山のサクラソウ自生地で、その生態や保護活動について学ぶ観察会も行われます。詳しくは、コチラをご覧下さい。例年より早く咲き始めので、それまで花がもってくれれば良いのですが・・・(小林)

2013/4/18 オキナグサ(翁草) キンポウゲ科

オキナグサの花が咲き始めました。ふれあいの里の近くにお住まいの方から分けて頂いたものです。全体的に白い毛でおおわれており、光を浴びるといっそう美しく見えます。ささゆり館横の駐車場付近に咲いていますので、ぜひ立ち止まってゆっくりご覧になってみて下さい。(小林)

2013/4/10 草木染め

月に1度、ささゆり館では、草木染めの教室が行われています。講師は、津黒高原の自然を生かした染物をされている、奥野先生。今日の染料となったのは、ログウッド、地元で採れた旬のヨモギと菜の花の3種類。参加者の数だけ、様々な色や模様ができあがりました。次回の教室は、5月8日(水曜日)13時からの予定です。(小林)

2013/4/5 ミズバショウ(水芭蕉) サトイモ科

木道の沢筋のミズバショウが見頃を迎えました。今はかわいらしい大きさですが、水芭蕉という名だけあり、夏には葉がまるで芭蕉(バナナ)のような大きさに育ちます。黄色く見える部分が小さな花の集まりで、この部分も夏にはまるでゴーヤのように大きくなり、実はとろとろに溶け、種は水の流れや生き物によって運ばれます。(小林)