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下:HR-20 受信機
上:HX-20 送信機とセットで
このように、車中で縦にセットできるようケース上側にも取付穴(2台を縫うための穴)が開いています
車載・・・USのベンチシートの車ならこそ、でしょう
HX-20の右横に空いている穴は、マイクコネクタが用意されている場所です
送受信機とも同じデザインとか、左右対称のデザインとか、USはお好きです
本シリーズも、どちらがどちらか一見しただけではわかりません! |
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こちらは、モノ・ダイヤルです
0〜500、あるいは500〜1000KHzを表示します
ダイヤルノブ1回展当たり、おおよそ26〜7KHz・・・おおよそ19回転で500KHzをカバーします
発振周波数は、5.000〜5.500MHzです |
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ファイナル・チューンについて
ロード側は、バンドSWにより固定のCを切り替えるようになっています
従いまして、ファイナル調整はプレート側VCのみとなります
メーターは、RF出力表示のみです
最大パワーが得られるよう、DRIVERとFINALつまみで調整しなさい・・・です
余談ですが、ファイナル管のアイドリング電流値を決めるバイアス調整VRもありません(−電圧も定電圧化されています) |
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CWは、モード切替に加え,AUDIO-GAINツマミ(マイクゲインボリューム)をOFF(CWの位置)にする必要があります
このSWで、キャリア信号をフィルタをスルーした後のミキサーに直接結合させるようになっています
DRIVE-LEVELツマミは、CW時にALCラインに−(マイナス)電圧をかけることでIFゲインを変化させて、パワーを制御するようになっています
SSB時には働きません |
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シャーシ上面です
ファイナル部にカバーはありません
クリスタル・フィルタが大きい!
4990KHzのものです
ダイヤル・カーソルは、シャーシ下から回転する軸を受けて横方向に糸掛けで駆動、です |
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リアパネル側
2つのUS8Pソケットは電源供給用
外部電源装置から、右側のコネクタに給電
左コネクタからは、受信機HR-20に給電します |
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シャーシ上面
別角度から
手前は、ジェネレータ部です
まず、4990KHz USBを作り、USB/LSBに切り替えるためにコンバートして9MHzのIFとします
このためのサイドバンドオシレータ周波数は、
USB:4010KHz
LSB:13990KHz
です |
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シャーシ上面
別角度から
こちらはRF部、ファイナルは、6146シングルです
パネル・デザインが先行でしょう、プレートVCは、ご覧のように縦に取り付けられています
ロード側は固定Cで、VCの採用はありません |
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シャーシ下面の様子
左下のシールドケースの中はVFOです
バンドSWを挟んで、右がドライブ、ファイナル部です |
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2連VCは、ドライブ同調用
ギアで90度回転方向を変えているのが、プレート同調VCです
最初、プレート同調つまみを回した時のクリック感がなんとも異様だったのですが、構造を見て納得しました
ギアの咬むタイミングでのクリック感触、でした |
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VFOメカ部
ウォームギアで駆動する丸いギアが、VFOのVCに直結
その左、縦方向に回わる軸は、ダイヤル・カーソル駆動用の軸です |
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今まで、VFO信号で可変中間周波数域(IF)を作って、それからバンドに合わせて周波数変換するのが当たり前に(いわゆるコリンズ・タイプです)思っていたのですが、本機(HX-10も)、この順番が逆で、最後にVFO信号を入れて、必要なバンドの信号を作るようになっています
想像するに、IF周波数が固定のほうが回路構成も調整も(ドライブ調整と、IF調整のトラッキングもなく)「楽」・・・と考えたのでしょう
一度9MHzの固定IFにした後、目的周波数から5.5MHzを足した周波数にコンバートし、最後にVFO周波数を差し引く、このような周波数構成がとられています(3.5MHz帯はコンバートなしで、いきなりIFの9MHz−5.5MHzです)
SSB黎明期の製品で、基本に忠実もあれば工夫も多く、なかなか楽しそうな送信機です
つい、いろいろ触ってみたくなりそうです
プリント基板を採用しないキットとしては、このあたりが限界そうです |