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7/3//2012  材料技法

毛筆という道具

■ 岡山県立美術館で「この国の価値観の発見ワークショップ 〜毛筆という道具〜」を7月8日に開催します。
 
ワークショップリーフレット表
>> ワークショップリーフレット表 (44.54KB)

日本画、この国の名前と絵を現す画を組み合わせて作られた言葉です。はたしてこの言葉の意味するモノとは?

<日本人が描けばどれも日本画じゃないの?>
<使っている材料が違うからじゃないの?>

どちらも私が満足出来る答えではありませんでした。

<当初、西洋とこの国を対比させて作られた言葉だったから、今となってはあまり意味の無い言葉>

これも一つの真理でしょうが、少なくとも私にはこれだけでは片付けられない、片付けてはいけない魅力的な何かが感じられる気がするのです。


はたして魅力的な何かとは?

 
松煙 アイボリーブラック 具墨
>> 松煙 アイボリーブラック 具墨 (26.41KB)

材料にも秘密はありそうですが、
もちろんその使い方にも違いがありそうです。

日本画を描くときの筆、「毛筆」
それを使う技術「運筆」は、かつて日本画を構成するもっとも重要な技術だったそうです。

毛筆が生まれた頃の話、またどのような価値観で技術開発、作られて来たか?
そしてこの国なりの価値観の求め方は?

毛筆に求められて来た事を手がかりに捜すワークショップです。

出会い、発見を楽しんでいただけたら幸いです。

参考 筆の構造と基底材の関係
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2009/050801/index.html
参考 筆の達人
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2010/092701/index.html
参考 墨の定着と着彩
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2010/100501/index.html
参考 体の文化
http://kibikougen.blogspot.jp/2010/09/blog-post_09.html

この国の絵画は具体的な時間表現を伴い、またそれを愛でる文化がかつてあった。
美術鑑賞の楽しみ、そんな話も出来ればと思っています。

問い合わせ:岡山県立美術館

※すでに「毛筆」を使わないで描く日本画もあるそうですし、、、
 たとえ使っていたとしても、使い方が違う場合もあるかも解りませんが、、、