醍醐桜再訪(真庭市) ■ 2006年(平成18年)9月19日(火曜日)山陽新聞掲載の「吉備悠久」は、真庭市の醍醐桜でした。「再訪」としたのには理由があります。山陽新聞社創業120周年記念の紙面を飾るために紀田順一郎さんと共に取材し描いたのが「醍醐桜」だったのです。そしてこの取材は、幸運なことに紀田順一郎さんの文章と私の絵、二人で岡山の地域を巡り紹介する山陽新聞連載「吉備悠久」が始まるきっかけとなりました。また2006年には全国の新聞社が集まる大規模なイベントがこの岡山で行われることもあって書籍化の話にもなり、ならば最初と最後を醍醐桜にと考え、加えてせっかくなら多くの方が目にしたことのない夏の葉桜を取り上げることにしたのです。もちろん開花のシーズンだけではない取材を通じて、夏の葉桜のもつ生命力に惹かれ、一度は絵にと思っていたからにほかなりません。
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