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現在システムは猿接近により警報するシステムですが、直接、猿を追い払うようなシステム設計はあるのでしょうか?
現実には、警報が出ても猿の影が見当らないことが多く、毎回、それに人が対応できないのが実情で、そのまま放置した結果、畑を荒らされてしまったようです。
せっかくお金をかけたのに役にたたないといった苦情も出ているようで、名案はないでしょうか? |
まず、自動化で猿を追えると考えることそのものが安直な発想です、野に生きている猿たちを馬鹿にしてはいけません
猿の姿を見つけないと、追い払いをしていないと考えることも人間側の勝手です
姿が見えると言うことは、被害一歩手前、あるいは被害が発生している事態で、このこと自体が、その場所は猿たちの生活圏になってしまっているということに他なりません
キツイ表現かも知れませんが、こうなるまで地域で対応をしていなかったということにもなります
そうなる前に、この地域は自分たちが来るところではない、すなわちここは人の生活圏だと言うことを、猿たちに教えることが必要です
そのための追い払いですから、地域に多くの人が出てその姿を猿たちに見せつけることが必要です
地域での猿害対策について、しばらく放置していた反省を込め、しばらくの間は地域でまとまって、体を張って追い払いをお願いいたします
まず、姿を見ないので(本当に猿を追いかけなかったので)、無駄な努力をした・・・ではありません。
日頃のおつきあいの中で、もし会いたく人の姿が遠くから見えれば、きっと通る道を変えるでしょう
猿であっても同じです
目安は、回転灯の点灯です
いつも外に出て、その姿を見せつける必要はありません
警報・・・すなわち回転灯が点灯しているときだけ意識して外に出ていただければ良いのです
極論すれば(近くに寝場所がある場合などは別!)、点灯しなくなるまで、その地域で人が活動します
活動・・・散歩でも良いし、集まって立ち話でも良いです
犬を連れても良いし、ラジオを鳴らしながらでも良いです(効果アップが期待できます)
猿たちにとって、人がたくさんいて行きたくないイヤな地域と思われることが「追い払い」です
猿たちに「人の存在」をアピールをします。
姿を見ないと追い払いをしていない・・・ではありません
姿を見せないことを目的に「追い払い」を行うのです
ここで必要な注意は、特定の人(たとえば猟友会の人)だけが猿たちにとってイヤな人にならないようにすることです
特定の人以外は、安心できる人・・・と、猿たちに教えるのと同じことになります
ということは、一時的な対策にしかならないという結果になります
ここにお書きしたことの徹底が地域でできないと、地域の猿害はなくなりません
逆説的な言い方をすれば、この徹底をすれば、地域の猿害はなくなります(猿たちが、その地域に近づかなくなります)
人の心理は、実物を追いかけないと仕事をした気がしない、無駄な時間を使った・・・ということになりがちですが、本当の意味をご理解いただき、対応の徹底をお願いいたします
出て行って、何も被害が起こらなければ、それはそれで良いことです
過去の経験で、3〜4回このような経験を猿たちにさせれば、すなわち行こうとするそこに、どやどやと人がいる姿を3〜4回見せつけると、そこの場所には近づかなくなります
しばらくして偵察よろしく近づくことはあるようですが、接近警戒システムで検知することで事前対応が可能ですので、被害は発生しませんし、やはり人がたくさんいることを知らせることで、またしばらく姿を見せなくなります
すでに「猿の惑星」状態であるなら、すなわちその場がすでに猿たちの生活圏になってしまっているようであれば、当初は強行的な追い払い・・・目の前にいる猿たちを花火などを使って山に追い戻す行動が必要になります
猿害解決へのキーワードは、「猿の習性を知ること」「地域でまとまった対応をとること」 そのためには、地域での勉強会が欠かせないと考えます |
T |
感知できる範囲は?
(有効に作動する範囲は?) |
全長2m程度の無指向性のアンテナを使用し、600m〜1000m程度の範囲で、テレメトリ発信器の電波を受信し、警報を出すことが可能です
そこまでの距離は不要ではないか?
サルが山に中にいて見えない状態でも警報がでるのは意味がないのではないか?
こんなご質問もありました
サルの被害を無くす・・・予防が目的ですから、近づくかも知れないサルたちに、ここは人間の領分だと、外に出て教えることに何も問題はないと考えます
単に数人で近くを、「サルが近づいたらしい」など話ながら見回るだけで十分効果があります(人には見えないサルも、人は見えているケースが多い・・・高等な動物ほど、目で見て判断します)
別に花火をもって行かなければならないと言うことはありません
ほ場にまで入ってこられてしまった(そこにエサがあることを知られてしまっている)のであれば、花火でも持っていくしかありませんね
ここは、力ずくで追い払うことを行います
ここでは、彼らをほ場に近づけないことを目的にします
そこにエサがあることを教えないのが一番の予防策です |
U |
製品として標準版が用意されているのか? |
少しでもお安く、普及を図るため標準化を行っています
回転灯と音による警報(警報時、最初の6秒間)の付いたタイプを標準版としてご用意しております
・本体
400x500x200mmの屋外用屋根付ABS樹脂BOXに収納
夜間警報動作停止設定タイマー標準装備
重量は、約9Kgです
・アンテナ、回転灯、及びトランペットスピーカー
標準アンテナは、無指向性・ケーブル6m
(アンテナ種類は設置環境により選択可能)
回転灯は、166φ40W型=黄色=
トランペットスピーカー 120φ(5W)型
以上のものをセットにした一式をパッケージとしてご用意いたしております
パンフレットは、こちら |
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導入事例として、3パターンの設置条件でのお見積をご用意しております
・商用電源タイプ:猿人善快システムのみ
・商用電源タイプ:設置を含む(参考施工価格)
・独立電源タイプ:猿人善快システムのみ
施工価格につきましては、あくまで参考価格で、気候条件あるいは設置条件の厳しいところでの設置の場合、必ずここにある金額で設置できるというものではありません
最終的には、具体的な設置場所を決めてからの現地でのご相談となります(地元の工事業者さんにお見積を取っていただくのに都合が良いように、施工内容をご説明した資料を差し上げております) |
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※独立電源タイプは、600x900x250防水扉の付いた屋外用の金属ケースに、上記ABS樹脂製の本体BOXとバッテリを収納
バッテリを含めた総重量は約92Kgあります
また、ソーラーパネルを用意します
専用の架台を準備、積雪量などにより設置高を決め、支柱を決定します(図面など施工資料を差し上げます) |
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商用電源が近くにないところでの設置は?
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ソーラーパネルを使った独立電源システムもあります(可搬型にも展開可能!? 2003/08設置)
移動が出きると言っても、金属BOXにバッテリで、この重量だけでも70Kg以上あります(総重量は、約92Kgになりました)
支柱にソーラーパネル・・・出来心で持って行くにはあまりに重たいです(いたずら防止等の観点からはGOOD!)
商用電源を使用しなくていいとなれば、その費用負担問題や行政担当者にとっては電気代支払い行為そのものの手間がかからないというメリットも発生するでしょう |
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商用電源タイプをDC(バッテリ)で運用できないか |
バッテリの容量に余裕があり、多少トラブル発生率が高くなっても良いという前提であれば、DC−ACインバータを使用いただく「手」があります
この場合、インバータは必ずサイン(正弦)波のものを選択します
矩形波、疑似サイン(正弦)波タイプの場合、ノイズの影響などで、動作不安定の原因になります
インバータロス、そしてインバータの故障というリスクを抱えていただくことにはなります |
W |
受信記録が残せないか?
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初代の、現地にPCを持参しないとデータ回収できなかったロガーから、現在はUSBメモリ1本で回収できるロガーに進化しています
インフラ接続の用意をすれば、ftpでデータをサーバーに転送できますので、現地へデータ回収に出かける必要もなくなります
同様に、インフラ接続が出来れば、直接Mail通知が可能な仕組みを内蔵します
これの機能を持つ専用エンジンの資料は、こちら
くれぐれも・・・ですが、彼らが会いたくないのは、何をしでかすか分からない人間です
人里に接近したら、イヤな経験しかしないことを彼らにきちんと示す努力が必要です
接近が予知できることで、あらかじめ体制をとって待ち受けることが出来る、これが接近警戒システムを使う最大のメリットです
これは、地域を野生動物のエサ場にしない取り組みそのものです |
X |
行動域調査の無人化が考えられないか?
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Y |
サルの接近を検知したら、その情報を携帯電話などを使って遠くに知らせることは出来ないか? |
Z |
電気代は? |
商用電源を直接電柱から引いた場合、すなわち防犯灯のような電源の得方をした場合の費用は、
1.電力会社に申請手続きが必要です
現地の地図や電柱番号など調べる必要があります
手続き費用 ¥8,000 〜
1.この度のシステムの消費電力は最大で50Wh程度
月額固定料金 ¥500前後 (中国地方で60Wh契約時)
お近くのお宅から電気を引かせていただく場合のご参考になるでしょう |
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※獣害対策・・・現地の被害を最小に、と言うことが直接の目的であるなら
QV〜Xは、少し外れた「Q」かも知れませんね
行動域調査あるいは、行政がなにをしたかという記録を残すには良いかも知れませんが
実効を追求する方向とは少し差がある内容です
実効を追求するなら、機材にはコストをかけず、少しでも多くの台数を設置して運用する
ことに、よりメリットが得られるでしょう |